2014年9月14日 (仮訳)Setophomaの有性世代 Phookamsak, R. et al., 2014. The sexual state of Setophoma. Phytotaxa. Available at: http://www.biotaxa.org/Phytotaxa/article/view/phytotaxa.176.1.25/9620 [Accessed September 14, 2014]. 【R3-01098】2014/09/14投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ Setophoma属菌の有性世代がサトウキビの葉に斑点病害を起こすことを見出し、分子系統解析の結果などを基にS. sacchariと同定した。 S. sacchariの有性世代を形態が類似するLeptosphaeria sacchariなどと比較し、子嚢胞子のサイズや色、無性世代の形質などが異なることを示した。 複数遺伝子に基づく分子系統解析でSetophoma属菌は他のPhaeosphaeria属菌と明瞭に異なる系統を形成した。 (その他掲載種) Setophoma sacchari (Bitanc.) Gruyter, Aveskamp & Verkley 【よく似た種との区別】 Setophoma chromolaena LSU+ITS+RPB2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりテレオモルフが知られていない LSU+ITS+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Leptosphaeria spegazzinii 子嚢胞子のサイズが類似している 子嚢胞子に3隔壁を有する 本種より子嚢果のサイズが小さい 本種と異なり子嚢胞子が無色ではなく淡い帯オリーブ色 Leptosphaeria saccharicola サトウキビを宿主とする 宿主の葉に斑点を生じる 本種と異なり子嚢胞子が無色ではなく成熟すると褐色になる 本種と異なり子嚢胞子の隔壁数が3ではなく3-4 Sphaerulina sacchari サトウキビを宿主とする 宿主の葉に斑点を生じる 子嚢胞子に3隔壁を有する 本種より子嚢胞子のサイズが小さい Phaeosphaeria nodorum 子嚢果が類似している 子嚢が類似している 子嚢胞子のサイズが類似している 子嚢胞子の隔壁が類似している 本種と異なり子嚢胞子が無色ではなくほぼ無色~淡い帯黄色 本種と異なりアナモルフがPhoma類似ではなくStagonospora類似 LSU+ITS+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される