2014年10月7日 (仮訳)ハイファルペグを有するコウヤクタケ類の3新種 Wang, H-C., Wu, S-H. & Dai, Y-C., 2010. Three new species of corticioid fungi with hyphal pegs. Mycologia. Available at: http://www.mycologia.org/content/102/5/1153.short [Accessed October 7, 2014]. 【R3-01167】2014/10/07投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 東アジア産のDendrodontia taiwaniana、Epithele cylindricosterigmata、E. luteaの3種を新種記載した。 D. taiwanianaは台湾でのみ見出され、類似種のD. bicolorとは顕微鏡的形質の違いで区別された。 E. cylindricosterigmataはベトナムと台湾で、E. luteaは台湾で見出され、ともに類似種とはハイファルペグの形態などで区別された。 台湾南投県渓頭 (新種) Dendrodontia taiwaniana H.C. Wang & Sheng H. Wu 語源…台湾の 【よく似た種との区別】 Dendrodontia bicolor 子実層面の形態が類似している 菌糸構成が類似している 本種より担子器が長い 本種より担子胞子のサイズが大きい 本種と異なり典型的な樹枝状糸状体を有する Dendrodontia sulphurella 本種と異なり子実層面が帯灰白色ではなく硫黄色~淡い帯緑黄色 本種より担子胞子のサイズが大きい 本種と異なりハイファルペグが疎らに散在する 本種よりハイファルペグが長い 本種と異なり多数の樹枝状糸状体を有する Vietnam, Ba Vi National Park (新種) Epithele cylindricosterigmata H.C. Wang & Sheng H. Wu 語源…円筒形の小柄の 【よく似た種との区別】 Epithele sulphurea 担子胞子の形態が類似している 本種と異なり子実体が白色ではなく黄色 本種と異なり子実体が膜質ではなく蝋状膜質 本種より肉が厚い 本種と異なり担子器の小柄が円筒形ではなく弓状 本種と異なりハイファルペグが疎らに散在する 本種と異なりハイファルペグが屈曲状、回旋状の菌糸からなるという特徴を欠く 台湾高雄市六亀区扇平 (新種) Epithele lutea H.C. Wang & Sheng H. Wu 語源…黄色の(子実層面の色より) 【よく似た種との区別】 Epithele typhae(カミコウヤクタケ) 子実層面の色が類似している 担子胞子の形態が類似している 本種と異なり温帯に分布する 本種と異なりDaemonorops margaritaeの稈ではなくガマ属、ホタルイ属、スゲ属などの枯れ葉や稈に生じる 本種より担子胞子の幅が僅かに狭い 本種よりハイファルペグが密に分布する 本種よりハイファルペグが短い 本種と異なりハイファルペグが分枝しないか僅かに樹枝状の癒着した菌糸要素からなる 本種と異なりハイファルペグが通常結晶の欠片に覆われ、時に樹枝状菌糸の”involucre”を伴う 本種と異なりハイファルペグにしばしば蝋状のコアを伴うという特徴を欠き、より軟らかい 本種よりハイファルペグのコアの菌糸が直線的 本種よりハイファルペグのコアの菌糸が薄壁 Epithele interrupta 担子胞子の形態が類似している 本種と異なりグレオシスチジアを有する 本種と異なり菌糸構成が2菌糸型 本種と異なりハイファルペグが樹枝状の菌糸からなる