2020年8月23日 (仮訳)中国産のJunghuhnia属3新種 Du, P., Wu, F. & Tian, X-M. 2020. Three new species of Junghuhnia (Polyporales, Basidiomycota) from China. MycoKeys. Available at: https://mycokeys.pensoft.net/article/51872/ [Accessed August 23, 2020] 【R3-07618】2020/8/23投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 中国からJunghuhnia austrosinensis、J. nandinae、およびJ. subcollabensの3新種を記載した。 J. austrosinensisは白色~黄褐色で孔口が小型であること、J. nandinaeは背着生で桃色~鮭肉色の孔口を有しナンテンに生じることなどでそれぞれ特徴づけられた。 J. subcollabensは子実体が淡鮭肉色~帯褐ワイン色、孔口が小型で担子胞子が三日月形であることなどで特徴づけられた。 中国雲南省シーサンパンナ・タイ族自治州景洪市原始森林公園 (新種) Junghuhnia austrosinensis F. Wu, P. Du & X.M. Tian 語源…中国南部産の 【よく似た種との区別】 Steccherinum bourdotii ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり中国ではなくフィンランドなどに分布する 本種と異なり子実層托が孔口状でない 本種と異なり子実層シスチジアを欠く ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Steccherinum ochraceum(ニクハリタケ) ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり中国ではなくスウェーデンなどに分布する 本種と異なり子実層托が孔口状でない 本種と異なり子実層シスチジアを欠く ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Steccherinum tenuispinum ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり中国ではなくフィンランド、ロシアなどに分布する 本種と異なり子実層托が孔口状でない 本種と異なり子実層シスチジアを欠く ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Junghuhnia minuta 孔口のサイズが類似している 本種と異なり子実体が背着生ではなく傘状 本種と異なり担子胞子が類球形~楕円形 Junghuhnia neotropica 孔口のサイズが類似している 本種と異なりシスチジアが平滑 Junghuhnia rhizomorpha 子実体が背着生 孔口のサイズがほぼ同一 本種と異なり根状菌糸束を有する 本種より担子胞子の幅が広い 本種と異なり子実層シスチジアを欠く 中国重慶市南川区金佛山 (新種) Junghuhnia nandinae F. Wu, P. Du & X.M. Tian 語源…ナンテン属の 【よく似た種との区別】 Junghuhnia nitida(ニクイロアナタケ) ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり中国ではなくスウェーデンなどに分布する 本種より担子胞子のサイズが大きい ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Junghuhnia autumnale ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり中国ではなくロシアなどに分布する 本種と異なり子実体が背着生ではなく傘状 本種より孔口のサイズが大きい 本種より担子胞子のサイズが大きい ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Junghuhnia collabens(ツガノニクイロアナタケ) 孔口が鮭肉色 ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり中国ではなくスウェーデンなどに分布する 本種と異なり亜熱帯域ではなく温帯林~亜寒帯林に生息する 本種と異なり裸子植物の材に生じる 本種と異なり担子胞子が楕円形ではなく類ソーセージ形~円筒形 ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される 中国雲南省大理ペー族自治州永平県宝台山 (新種) Junghuhnia subcollabens F. Wu, P. Du & X.M. Tian 語源…Junghuhnia collabens類似の 【よく似た種との区別】 Junghuhnia collabens(ツガノニクイロアナタケ) 孔口面が鮭肉色 ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり中国ではなくスウェーデンなどに分布する 本種と異なり暖温帯林ではなく温帯~亜熱帯林に生息する 本種より孔口のサイズが大きい 本種より担子胞子が長い 本種と異なり担子胞子が三日月形ではなく類ソーセージ形~円筒形 本種と異なり生殖菌糸にクランプを持たないという特徴を欠く ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される