2017年4月13日 (仮訳)インド、西ガーツ地方産のベニタケ属2新種 Das, K. et al., 2008. Two new species of Russula from Western Ghats in India. Indian Journal of Forestry. Available at: https://www.researchgate.net/profile/Kanad_Das3/publication/273322347_TWO_NEW_SPECIES_OF_RUSSULA_FROM_WESTERN_GHATS_IN_INDIA/links/54febc200cf2672e2240320e.pdf [Accessed April 13, 2017]. 【R3-03928】2017/04/13投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ インド、西ガーツ地方の森林においてHopea pongaの樹下に発生した2種を検討し、Russula koleggiensisおよびR. netrabaricusとしてそれぞれ新種記載した。 前者は傘が帯赤色で柄が白色、傷つくと黒変し、傘シスチジアに結晶を伴うことなどで特徴づけられた。 後者は子実体全体が白色で、側シスチジアが少なく、柄表皮の細胞が独特な鎖状であることなどで特徴づけられた。 India, Karnataka, Koleggi (新種) Russula koleggiensis K. Das, S.L. Mill., J.R. Sharma & J. Hemenway 語源…Koleggi産の 【よく似た種との区別】 Russula melitodes 傘の色が様々である 子実体の味が温和 担子胞子に刺状~円錐状の疣を有する 傘表皮に”primordial hyphae”を含む 傘シスチジアに結晶を伴う ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりHopea pongaではなくオーク類を宿主とする 本種と異なり子実体が顕著に黒変する 本種より担子胞子のサイズが大きい ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される India, Goa, Netrabari (新種) Russula netrabaricus K. Das, S.L. Mill., J.R. Sharma & J. Hemenway 語源…Netrabari産の 【よく似た種との区別】 Russula amoenicolor var. stenocystidiata 本種と異なりHopea pongaではなくコナラ属植物などを宿主とする 本種と異なり傘が白色ではなく洋紅色~赤色などで黄褐色、紫色、黄緑色などが混じる 本種と異なり肉がフェノールで紫色に呈色する 本種より担子胞子のサイズが小さい 本種と異なり柄表皮の次端細胞が球形になることがない Russula violeipes(ケショウハツ) ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりHopea pongaではなくコナラ属、カバノキ属、クリ属、トウヒ属植物などを宿主とする 本種と異なり傘が白色ではなく紫色、赤褐色、帯桃色で黄褐色、紫黒色、褐色、レモン色、黄色などが混じる 本種より側シスチジアの幅が広い 本種と異なり柄表皮の次端細胞が球形になることがない ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Russula mukteshwarica ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり標高1800-2200 mの範囲に分布する 本種と異なりHopea pongaではなくコナラ属、ツツジ属、フトモモ属植物などを宿主とする 本種と異なり子実体が白色ではなく紫色系で黄緑色が混じることがある ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される