2021年9月27日 (仮訳)ブラジル・アマゾン産さび菌類の2新種:アカハダコバンノキ属に生じたAecidium margaritariaeおよびナンヨウアブラギリ属に生じたUromyces amapaensis Oliveira, PMP. et al., 2021. Two new species of rust fungi (Pucciniales) from the Brazilian Amazon: Aecidium margaritariae on Margaritaria and Uromyces amapaensis on Jatropha. Acta Amazonica. Avaialble at: https://www.scielo.br/j/aa/a/bGG5qZWzxv3rCg7YjGTzNks/ [Accessed September 27, 2021] 【R3-08818】2021/9/27投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ ブラジル、アマパー州においてアカハダコバンノキ属とナンヨウアブラギリ属植物に生じたさび菌2種をそれぞれAecidium margaritariae、Uromyces amapaensisとして新種記載した。 前者は護膜細胞の外壁が平滑、内壁が疣状であり、さび胞子が球形、類球形~僅かに楕円形で、表面が疣状で基部が平滑であり、夏・冬胞子世代は見出されなかった。 後者は夏胞子堆の糸状体の先端が丸く厚壁で、冬胞子表面が平滑であり、精子・さび胞子世代は見出されなかった。 Brazil, Amapá, Mazagão, Mazagão Novo (新種) Aecidium margaritariae Sotão & Piovezan 語源…アカハダコバンノキ属の 【よく似た種との区別】 Aecidium entebbense 同じアカハダコバンノキ属植物を宿主とする 本種より護膜細胞のサイズが小さい 本種と異なり護膜細胞が長楕円形~多面体 本種と異なり護膜細胞の外壁が平滑、内壁が疣状ではなく外壁が条線状、内壁が疣状 本種よりさび胞子のサイズが小さい 本種と異なりさび胞子頂部が厚壁 本種と異なりさび胞子表面が疣状で基部が平滑なのではなく一様に疣状 Brazil, Amapá, Cutias (新種) Uromyces amapaensis Sotão & Piovezan 語源…アマパー産の 【よく似た種との区別】 Uromyces cnidoscoli ブラジルに分布する 同じナンヨウアブラギリ属植物を宿主とする 本種と異なりアルゼンチンにおける分布が知られている 本種と異なりCnidoscolus属植物が宿主として知られている 本種と異なり夏胞子堆に糸状体を欠く 本種と異なり冬胞子堆に糸状体を欠く 本種と異なり冬胞子表面が平滑ではなく微細な装飾を有する Phakopsora arthuriana 同じナンヨウアブラギリ属植物を宿主とする 夏胞子の形態が類似している 本種と異なり夏胞子が有柄でない 本種と異なり冬胞子堆が非破出性かつ表皮下に生じる 本種と異なり冬胞子堆が6-12層の冬胞子からなる 本種と異なり冬胞子堆に糸状体を豊富に含む 本種より冬胞子堆の糸状体のサイズが大きい 本種より冬胞子のサイズが小さい Uromyces cisneroanus 新世界に分布する 同じトウダイグサ科植物を宿主とする 冬胞子表面が平滑 本種と異なりナンヨウアブラギリ属ではなくSapium属植物などを宿主とする 本種より夏胞子が長い 本種と異なり冬胞子外壁が無色で内壁が暗色 本種と異なり冬胞子頂部が厚壁 Uredo alchorneae 同じトウダイグサ科植物を宿主とする 本種と異なりナンヨウアブラギリ属ではなくオオバベニガシワ属植物などを宿主とする 本種と異なり糸状体を欠く 本種より夏胞子のサイズが小さい 本種と異なり夏胞子が僅かに角張る Uredo paulistana 同じトウダイグサ科植物を宿主とする 本種と異なりナンヨウアブラギリ属ではなくエノキグサ属植物などを宿主とする 本種と異なり糸状体を欠く 本種より夏胞子のサイズが小さい 本種と異なり夏胞子が僅かに角張る Uredo saviae 同じトウダイグサ科植物を宿主とする 本種と異なりナンヨウアブラギリ属ではなくSavia属植物などを宿主とする 本種と異なり夏胞子が角張った倒卵状で通常三角形 Uredo valentula 同じトウダイグサ科植物を宿主とする 本種と異なりナンヨウアブラギリ属ではなくハズ属植物などを宿主とする 本種と異なり精子世代が知られている 本種と異なりさび胞子世代が知られている 本種と異なり夏胞子頂部が厚壁 本種と異なり夏胞子に発芽孔を欠くのではなく有する Uredo maceiensis 夏胞子堆の糸状体頂部が厚壁 本種より夏胞子堆の糸状体のサイズが大きい 本種と異なり夏胞子が通常卵状 本種より夏胞子頂部の壁が厚い 本種と異なり夏胞子に発芽孔を欠くのではなく有する