(仮訳)東南アジアにおいてParaserianthes falcatariaに”gall rust”を引き起こした新種Uromycladium falcatarium
Doungsa-ard, C. et al., 2015. Uromycladium falcatarium sp. nov., the cause of gall rust on Paraserianthes falcataria in south-east Asia. Australasian Plant Pathology. Available at: https://doi.org/10.1007/s13313-014-0301-z [Accessed September 29, 2018].
【R3-05536】2018/9/29投稿

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3行まとめ

東南アジア諸国においてParaserianthes falcatariaに”gall rust”を引き起こした病原菌を検討し、Uromycladium falcatariumとして新種記載した。
本種はアカシア属植物を宿主とするU. tepperianumに近縁であり、アカシア属からのホストジャンプにより種分化が起こった可能性が高いと考えられた。
本新種を含むUromycladium属菌の検索表を掲載した。
Philippines, Magsaysay, Siniloan Laguna, University of the Philippines Los Baños, Laguna-Quezon Land Grant

(新種)

Uromycladium falcatarium Doungsa-ard, McTaggart & R.G. Shivas
語源…Paraserianthes falcataria
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Uromycladium tepperianum
同じマメ科植物を宿主とする
冬胞子が3つずつ集まって生じる
冬胞子のサイズの範囲が重なる
冬胞子の発芽孔の幅の範囲が重なる
冬胞子表面が条線状
nrSSU+ITS+nrLSU+CO3に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり東ティモール、インドネシア、マレーシア、フィリピンではなくオーストラリアなどに分布する
本種と異なりParaserianthes属ではなくアカシア属植物などを宿主とする
本種と異なり冬胞子表面の条線の数が25-32ではなく30-45
nrSSU+ITS+nrLSU+CO3に基づく分子系統解析で明瞭に区別される