🗓️ 最終更新日: 2025-10-05
- 落葉表面に極小の黒色の分生子果を形成し、これは扁平で中央部が臍状に窪みます🍂
- 分生子は3隔壁(4細胞)で無色~淡褐色、円筒形でやや屈曲します
- 分生子の両端に各1本ずつ付属糸が付きます✨
- 分生子のサイズは15-20×2.5-3μm程度で、中央2細胞の長さ比が種の識別ポイント🔍
- 付属糸は末端細胞の中央部または先端部から発生し、位置が種により異なります
- 分生子果は子座状で目立った嘴を持たず、周糸を欠くのが決定的な識別点💡
- 代表種のD. artocreasは多犯性菌で、様々な植物を含む広範な宿主範囲を持ちます🌿
- 2011年の分子系統解析で多系統性が判明し、新属Immersidiscosiaが分離されました📊
ディスコシア属(Discosia)は子嚢菌門(Ascomycota)・フンタマカビ綱(Sordariomycetes)・Xylariomycetidae亜綱・アンフィスフェリア目(Amphisphaeriales)・スポロカドゥス科(Sporocadaceae)に属する菌類で、主に落葉上に生育します。黒色の扁平な分生子果と、両端に付属糸を持つ3隔壁の分生子が最大の特徴です。植物病原菌、内生菌、腐生菌として多様な栄養様式を示し、世界中で100種以上が記載されています。2011年の分子系統解析により属の多系統性が明らかになり、現在も分類学的整理が進行中です。
2011年のTanakaらによる分子系統解析により、本属が多系統群であることが判明しました。主系統群「Discosia I」には典型的なDiscosia種が含まれ、「Discosia II」からは深く埋没した分生子果を持つImmersidiscosia属が新設されました。また、有性世代としてAdisciso属が提唱されています。本属はSeimatosporium属の姉妹群として位置づけられ、両属は形態的に類似しますが、分子系統解析により明確に区別されます。
科レベルでは、2015年にディスコシア科(Discosiaceae)が提唱されましたが、2016年にJaklitschらによりSporocadaceae科に統合されました。
属の基準種で、汎世界的に広く分布する種です。分生子は無色円筒形で3隔壁を持ちます。付属糸が頂部と基部から1本ずつ、偏った位置から生じます。約100属以上の植物に記録される多犯性菌です。
ディスコシア属の菌類は多様な栄養様式を示します。植物病原菌として葉斑病の原因となる種、健全組織内に無症状で生育するエンドファイト(内生菌)、そして枯れ葉や枯枝上で生育する腐生菌として機能する種が含まれます。
宿主範囲は非常に広く、多様な維管束植物に記録されていますが、種により宿主特異性は異なります。主に樹木の葉、特に広葉樹の落葉を基質として生育し、多様な環境に分布します。
発生時期は主に春から秋で、湿潤条件下で胞子形成が活発になります。枯れ葉や枯枝の上で越冬し、雨滴による胞子の飛散が散布の主要な手段です。
属レベルの同定ポイント:極小の菌なのでルーペは必須です!①黒色で扁平、中央部が臍状に窪む子座状の分生子果、②3隔壁で主に無色の分生子、③両端に各1本の付属糸(単細胞、糸状)、④主に枯れ葉上に生息、などのポイントを押さえましょう。種レベルの同定には分生子の精密測定(全長・幅・各細胞長、特にC2とC3の比率)、付属糸の長さと位置、宿主植物の同定が必要です。形態のみでの種同定は困難です。
各形質の対数尤度比(log positive likelihood ratio)を示しています。
緑色のカード:その分類群に特徴的な形質
オレンジ色のカード:他の分類群に特徴的な形質
グレーのカード:統計的に有意でない(95% CIが0をまたぐ)
信頼区間(CI)は95%信頼区間を示しています。CI下限が0を超える場合、統計的に有意な正の関連があることを示します。