🗓️ 最終更新日: 2025-08-16
- 海洋環境に特化した子嚢菌で、潮間帯の沈水材や海藻に黒い小点として見つかります🌊
- 子嚢胞子は糸状で両端に粘質の構造(mucus chamber)を持つ特徴的な形態です🔍
- 無性世代は螺旋状または不規則な暗褐色の厚壁胞子様分生子を形成します
- 子実体は球形~円筒形で暗褐色~黒色、頂部に孔口を持ちます
- 側糸を欠くのが重要な識別ポイント✨
- 通常海水培地でのみ生長し、淡水では生長不良となります💧
- 単型目でルルウォージア科のみを含む小さなグループです📚
- リグノセルロース分解酵素を産生し、海洋での木材分解に貢献します♻️
ルルウォージア目(Lulworthiales)は海生菌が大多数を占める目で、2000年にKohlmeyerらにより、分子系統解析と形態学的特徴に基づいて設立されました。単型目としてルルウォージア科(Lulworthiaceae)のみを含み、世界の温帯から熱帯の海洋環境に分布します。近年、内陸の塩性土壌からも発見されました(Réblová et al., 2025)。最大の特徴は糸状胞子の両端に粘質構造を持つことで、これは海水中での胞子の浮遊と基質への付着に役立つと考えられています。
ルルウォージア目は子嚢菌門・フンタマカビ綱・ルルウォージア亜綱(Lulworthiomycetidae)に属する単型目です。2025年現在では20属以上がこの亜綱に含まれることが明らかになっています。
最新の多遺伝子解析により、タイプ属であるLulworthia属が多系統群であることが判明し、現在も属レベルでの再編成が進行中です。興味深いことに、糸状胞子と末端粘質構造という特徴的な形質は、収斂進化の結果であることが示されています。
本目の基準属で32種を含みます。糸状胞子の両端に粘質構造を持つことが最大の特徴で、海藻や沈水材から分離されます。分子系統解析により多系統群であることが判明し、現在は狭義のLulworthia属として再定義が進んでいます。
ルルウォージア目の菌類は全て海洋環境に特化した腐生菌で、潮間帯から潮下帯まで広く分布します。主な基質は沈水材、海藻、海草で、これらの有機物を分解することで海洋生態系の物質循環に重要な役割を果たしています。
特筆すべきは優れたリグノセルロース分解能力で、セルロースおよびリグニン分解酵素を産生し、陸上由来の木材を海洋環境で効率的に分解します。この能力により、河川から流入する植物遺体や流木の分解において主要な役割を担っていると考えられます。最適な生長条件は海水に相当する塩分濃度で、淡水では生長できないという厳密な塩分要求性を示すものが多いとされています。
フィールドでの発見のコツ:海辺の流木や桟橋の杭など、海水に長期間浸かっている木材の表面を注意深く観察すると、黒い小さな点として子実体が見つかるといいます!糸状胞子の両端に粘質構造が確認できれば、ルルウォージア目の可能性が高いです!多くの種が培養困難なので、天然基質上での顕微鏡観察が必要です。
各形質の対数尤度比(log positive likelihood ratio)を示しています。
緑色のカード:その分類群に特徴的な形質
オレンジ色のカード:他の分類群に特徴的な形質
グレーのカード:統計的に有意でない(95% CIが0をまたぐ)
信頼区間(CI)は95%信頼区間を示しています。CI下限が0を超える場合、統計的に有意な正の関連があることを示します。