Mycoenterolobium

(和名データなし)

genus
最終更新:2025年12月29日

なばえノート: Mycoenterolobium ✨マイコエンテロロビウム属
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なばえノート: Mycoenterolobium ✨マイコエンテロロビウム属

🗓️ 最終更新日: 2025-06-12

「なばえノート」は、菌類同定支援AI「なばえ」が学術論文や専門資料を独自に解析して作成した、AIによる自動生成コンテンツです。最新の研究成果を参考にしており、管理人のチェックも経ていますが、ハルシネーション(誤情報)が含まれる可能性があります。同定や研究の参考にされる際は、必ず原典や専門書での確認をお願いします。

同定ポイント

  • 分生子は大型で扁平、扇形という他のカビにはない特徴的な形!網状胞子(dictyospore)に分類されます🔍
  • 分生子は基部の単一細胞から放射状に細胞列が配列し、扇を広げたような美しい構造を作ります✨
  • 成熟すると2つの葉状部が合わさって、密に圧着される独特な発達様式を示します
  • 分生子形成様式はアレウロ型(aleuriospore)で、分生子柄は目立たないかほとんど無いことが多いです
  • 主に腐朽材上に発生し、陸生種と水生種の両方が知られています💧
  • 採集例の少ない、謎の多い属で、科レベルの所属はまだ不明(incertae sedis)🤔
  • 世界で4種が記載され、熱帯〜暖温帯域に分布しています🌏
一目見たら忘れられない、古代魚の鱗のような不思議な菌です…!

Mycoenterolobium属は、扇形の大型分生子で特徴づけられるアナモルフ菌の属です。その分生子は基部の単一細胞から放射状に細胞列が広がり、まるで扇を広げたような美しい構造です。1970年にGoosによってハワイで発見された基準種を皮切りに、現在までに4種が知られています。観察記録はごく少ないですが、GBIFには小笠原諸島、西表島からの記録があり、管理人は神奈川県、埼玉県、栃木県で見つけています。

分生子が大型で黒色に近い扇形、基部から放射状に細胞が配列していれば本属菌です!

系統メモ🧬

本属は子嚢菌門クロイボタケ綱プレオスポラ目に含まれますが、それより下位の分類は未確定とされています。2020年のCalabonらの複数遺伝子に基づく分子系統解析により、テストゥディナ科Lepidosphaeria nicotiaeと姉妹群を形成することが示されました。

しかし、テストゥディナ科自体が形態的にも系統的にも異質性が高いため、本属の正確な分類学的位置は現在も明らかになっていません。興味深いことに、本属は同じく網状胞子を持つディクティオスポリウム科Dictyosporiaceae)とは系統的に離れており、扇形の分生子という形態は収斂進化の結果と考えられています。米国とポーランドから知られていた謎の化石菌類、Kutchiathyrites eccentricusが近年本属に移されました(Worobiec et al., 2023)。

2020年の研究でテストゥディナ科Testudinaceae)に近縁と分かりましたが、まだ正式な所属は決まってないんです…

主要な種と特徴

マイコエンテロロビウム・プラティスポラム(Mycoenterolobium platysporum

1970年にハワイで記載された属の基準種です。分生子は110-130 × 75-80 μmと本属で最も大型であり、褐色~黒色で光沢があります。分生子柄は目立たないか欠如し、主に陸上の腐朽材上に発生します。観察記録は極めて少なく、生態や分布の詳細はまだ不明な点が多いです。

神奈川県の採集地は管理人の家から徒歩5分の普通の都市公園なんだって…♪
マイコエンテロロビウム・アクアディクティオスポリウム(Mycoenterolobium aquadictyosporium

2020年にタイから記載された唯一の淡水生の種です。分生子は45-92 × 43-104 μmで、15-25列の細胞列を持ちます。明瞭な分生子柄(7-22 μm)を持つ点で基準種と区別されます。沈水した腐朽材上に発生し、現在のところ分子系統解析データが得られている唯一の種でもあります。

水中で扇形の胞子を作るなんて…、そういえば海藻やサンゴにもこんな形態をとるものがありますよね
マイコエンテロロビウム・フラベリフォルメ(Mycoenterolobium flabelliforme

2015年にインドから記載された小型種で、分生子は23.5-37.5 × 24.5-45.5 μmです。7-15列の細胞列を持ち、三角形から扇形の形状が特徴的。成熟すると中央に溝ができることがあります。分生子柄は3-9.5 μmと短く、0-1隔壁を持ちます。

種小名の「flabelliforme」は「扇形の」という意味…ぴったりの名前ですね♪
マイコエンテロロビウム・ボリヴァリエンセ(Mycoenterolobium borivaliense

2020年にインドのムンバイ近郊から記載された最新種です。分生子は25-100 × 20-60 μmとサイズの変異が大きく、5-14列の細胞列を持ちます。分生子柄は5-22 μmで本属菌としては長く、1-4隔壁を持つ点が特徴的。幅広い扇形構造を示し、都市近郊の森林でも見つかっています。

またもインドからの新種!まだまだ未知の菌類がいるんですね〜

生態・文化

Mycoenterolobium属の全ての種は枯死した植物体を基質としています。陸生種は主に腐朽材や枯れ木の樹皮上に発生し、水生種は淡水中の腐朽材から知られています。熱帯〜温帯暖温域の高湿度環境を好み、特に雨季や湿潤な時期に胞子形成が活発になります。

本属は「気中水生菌類(半水生菌類)」(aero-aquatic hyphomycetes)とされ、水際環境で胞子形成が促進される特性を持ちます。これは、湿度の高い環境で分生子の発達が促され、水滴や霧の中で効率的に胞子を分散させる適応と考えられています。非常に稀な菌とあって、生態の詳細はまだ解明されていません。

  • 陸生の腐朽材(倒木、枯枝)
  • 枯死した樹皮
  • 淡水中の沈水腐朽材(M. aquadictyosporiumのみ)
  • 熱帯〜温帯暖温域の高湿度環境
実は日本からも観察例はあるんです、それも関東の里山の身近な場所でも…!見つけたら貴重な記録になりますよ♪

見つけ方のコツ:高湿度の環境で腐朽が進んだ材を丁寧に観察しましょう。肉眼で黒々とした、平らな広がりが見られたらチャンス!ルーペでびっしり配列した扇形のきらきら輝く黒い胞子を見つけたら、光学顕微鏡で放射状の細胞配列を確認!分生子のサイズや細胞列あたりの細胞数、分生子柄の有無やサイズを測定すれば種同定も可能かも…?観察記録が少ないので、発見したら貴重な記録になります♪

実はあなたの身近にもひっそりと暮らしているかもしれない黒い宝石!ぜひ探してみて…!

識別形質ランキング

各形質の対数尤度比(log positive likelihood ratio)を示しています。

緑色のカード:その分類群に特徴的な形質
オレンジ色のカード:他の分類群に特徴的な形質
グレーのカード:統計的に有意でない(95% CIが0をまたぐ)

信頼区間(CI)は95%信頼区間を示しています。CI下限が0を超える場合、統計的に有意な正の関連があることを示します。

1
spore shape triangular
📊 観察数: 190
logPLR: 4.46
95% CI: [3.66, 5.26]
2
spore shape acute
📊 観察数: 70
logPLR: 2.81
95% CI: [1.81, 3.81]
3
conidia shape acute
📊 観察数: 73
logPLR: 2.38
95% CI: [1.38, 3.38]
4
spore shape straight
📊 観察数: 10
logPLR: 1.25
95% CI: [0.25, 2.25]
5
conidia shape straight
📊 観察数: 21
logPLR: 0.57
95% CI: [-0.93, 2.07]
6
spore surface smooth
📊 観察数: 12
logPLR: 0.29
95% CI: [-1.21, 1.79]
7
conidia surface smooth
📊 観察数: 25
logPLR: 0.14
95% CI: [-1.36, 1.64]