🗓️ 最終更新日: 2025-06-12
- 腹菌類の一グループで、3〜4本の橙色の腕が先端で接合する独特の形態が最大の特徴です🦑
- 初期は菌蕾(卵)の状態で、成熟すると外皮が裂けて腕が伸び上がります✨
- 腕の内側には暗緑色の粘液質のグレバがあり、強烈な腐敗臭を放ちます💀
- ヨツデタケに類似していますが、本属は腕が個別ではなく共通の柄から生じます🔍
- 胞子は楕円形で4.5-5.5 × 2-2.5 μm、平滑で無色〜淡黄褐色です
- 腐生菌として腐朽材、特にウッドチップや落葉落枝上に発生します🌲
- 胞子散布の戦略は他のスッポンタケ類と同様で、悪臭で昆虫を誘引します🪰
- 世界で3種のみが認められ、日本では最も普通種のサンコタケ(P. fusiformis)が見られます🌏
サンコタケ属(Pseudocolus)は、3〜4本の腕が先端で結合する独特な形態を持つ腹菌類です。最初は灰褐色の卵のような菌蕾として発生し、成熟すると裂けて橙色〜桃色の腕が伸び上がります。腕の内側の暗緑色のグレバから強烈な腐敗臭を放ち、ハエなどの昆虫を誘引して胞子散布を行います。現在、全世界で僅かに3種が認められています。
サンコタケ属は担子菌門・担子菌綱・スッポンタケ亜綱・スッポンタケ目・アカカゴタケ科に属します。サンコタケが基準種かつ普通種です。
2014年のTrierveiler-Pereiraらの分子系統解析では、本属はアカカゴタケ科クレードに含まれました。同じ科にはアカイカタケ属、アカカゴタケ属、コウシタケ属、カゴタケ属などがあります。
属の基準種で、最も広く分布する種です。腕は橙色で、つぼは灰色〜灰褐色。日本を含む東アジアに分布するほか、オーストラリア、ニュージーランドにも分布し、米国東部では移入種として頻繁に見られます。ウッドチップや腐朽材に発生します。胞子は楕円形で4.5-5.5 × 2-2.5 μm。
サンコタケ属の全種は腐生菌であり、木材や植物残渣を分解して生活しています。特にサンコタケは人為的に撹乱された環境を好み、公園や庭園のウッドチップ、造園用材料として使用される腐朽材によく発生します。
ジメチルジスルフィドやトリスルフィドなどの含硫黄化合物による強烈な腐敗臭で昆虫(主にハエ)を誘引し、粘液質のグレバに含まれる胞子を昆虫の体に付着させて散布する戦略で知られています。この胞子散布様式はスッポンタケ目の多くの菌類に共通します。
観察のコツ:独特の形態をしているので、一度知ってしまえば、誤同定の心配はほとんどないでしょう。同属の残り2種も、おそらく日本には分布しません。ただ、同じように「卵」から伸び、複数の腕があるきのこは同じスッポンタケ目に多数あるので、それらとの識別は重要です。腕の本数と形状、頂部で接合していることを確かめて!臭いは強烈ですが、実際にハエが寄ってきて胞子が付着する、という生態を観察する絶好の機会です!
各形質の対数尤度比(log positive likelihood ratio)を示しています。
緑色のカード:その分類群に特徴的な形質
オレンジ色のカード:他の分類群に特徴的な形質
グレーのカード:統計的に有意でない(95% CIが0をまたぐ)
信頼区間(CI)は95%信頼区間を示しています。CI下限が0を超える場合、統計的に有意な正の関連があることを示します。