🗓️ 最終更新日: 2025-07-27
- 繊細な珊瑚状で、髪の毛のような極細の分枝を持つ小型きのこです🔍
- 子実体は1-10cmと種により幅があり、色は白色〜淡褐色が基本です✨
- 顕微鏡で見ると2菌糸型(dimitic)で、厚壁と薄壁の2種類の菌糸があります
- 胞子は主に楕円形で、種によって異なりますが6-8×3-4 μmほどの標準的なサイズ。胞子紋は白色です📏
- 肉はやや硬い軟骨質で、乾燥すると毛のように細くなる特徴があります💫
- 柄は革質で丈夫、種によって先端が屈曲するものもあります🌿
- 地上から発生する種もありますが、多くは枯れ木・落葉・タケ類などの植物性の基質に発生します🍃
- 日本にはフサタケ、カンザシタケ、カンザシタケモドキなどが分布しています🗾
フサタケ属は小型で珊瑚形のきのこからなる小さなグループです。髪の毛のような繊細な分枝構造から「Angel Hair Coral(天使の髪の珊瑚)」とも呼ばれます。一見栗のイガのようにも見えるかも?しばしば群生して目立ちます。
フサタケ属(Pterula)は担子菌門・ハラタケ綱・ハラタケ目・フサタケ科に属します。近年の系統分類学的研究 (Leal-Dutra et al., 2020) により、従来のPterula属は複数の属に再分類されました。蟻と共生する種はMyrmecopterula属、暗色の種はPhaeopterula属として独立し、現在のPterula属はより狭義に定義されています。形態的には、狭義の本属は子実体基部に綿毛状の子実体形成菌糸層を欠くことなどが特徴とされています。
属の基準種はフサタケで、ヨーロッパを中心に広く分布します。最新の分子系統解析ではフサタケ属は単系統群を形成することが確認されており、アジア熱帯域では竹類に特化した新種P. siamensisが2024年に記載されるなど、まだ未発見の多様性が期待されています。
ヨーロッパを中心に最も普通に観察される種で、iNatでも属内最多の80件の観察記録があります。子実体は繰り返し分枝する毛髪状。日本の図鑑では臭いの記載は特にありませんが、尿素や化学物質のような不快な臭いを発することがあるといいます。
フサタケ属の菌類は森林生態系において重要な分解者として機能しています。主に枯れ木、倒木、腐朽した小枝、落葉などの植物質基質を分解し、森林の物質循環に貢献しています。特に湿った落葉樹林や混交林の林床で観察されることが多いです。
種によっては宿主選好性も認められ、P. siamensisのように竹類に特化した種も知られています。また、一部の種は乾燥すると形状や質感が大きく変化することがあります。
見つけ方と注意点:地上や枯れ枝から白色~淡褐色の珊瑚状のきのこが生えていたら、フサタケ属かもしれません。ホウキタケやフサヒメホウキタケとは枝が細くて先が尖ること、分枝の仕方などで区別できます。属内の分類は、特に日本産の種はあまり研究が進んでいないので、属までの同定に留めておくのが無難かもしれません…。
各形質の対数尤度比(log positive likelihood ratio)を示しています。
緑色のカード:その分類群に特徴的な形質
オレンジ色のカード:他の分類群に特徴的な形質
グレーのカード:統計的に有意でない(95% CIが0をまたぐ)
信頼区間(CI)は95%信頼区間を示しています。CI下限が0を超える場合、統計的に有意な正の関連があることを示します。