Tyromyces

オシロイタケ属

genus
最終更新:2025年12月29日

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所属する種 38

なばえノート: Tyromyces ✨オシロイタケ属
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なばえノート: Tyromycesオシロイタケ属

🗓️ 最終更新日: 2025-11-12

「なばえノート」は、菌類同定支援AI「なばえ」が学術論文や専門資料を独自に解析して作成した、AIによる自動生成コンテンツです。最新の研究成果を参考にしており、管理人のチェックも経ていますが、ハルシネーション(誤情報)が含まれる可能性があります。同定や研究の参考にされる際は、必ず原典や専門書での確認をお願いします。

同定ポイント

  • 子実体は主に純白色~淡色で、新鮮時に柔らかくスポンジ状、水分をたっぷり含む種もあります🍄
  • 乾燥すると硬く脆くなり、色も黄褐色に変化します✨
  • 白色腐朽菌であることが最重要!褐色腐朽のPostiaOligoporusとはここで区別できます🌳
  • 孔口面は白色~クリーム色で、円形から角形の小型の孔口が並びます🔍
  • 胞子は無色・平滑・薄壁で、卵形やソーセージ形です
  • 1菌糸型または2菌糸型で、生殖菌糸にはクランプがあります
  • 子実層にシスチジアを欠くのが特徴的です💡
  • 分子系統解析では多系統群と判明していて、将来的に複数の属に分割される可能性があります📊
属名は古代ギリシャ語で「チーズのような菌」!野外でオシロイタケを触ってみると質感が分かります!

オシロイタケ属Tyromyces)は、その名の通り白粉のような純白の子実体が特徴的な多孔菌です。新鮮時は柔らかくスポンジ状で水分をたっぷり含み、まるでマシュマロのような質感。しかし乾燥すると一転、硬く脆くなり黄褐色に変化します。主に広葉樹の材に白色腐朽を引き起こし、森林の物質循環に重要な役割を果たしています。分子系統学的には多系統的な「寄せ集め属」であることが判明し、現在も分類の再編が進行中です。

白色で柔らかい種が多いです!乾燥すると硬くなって色も質感も変わるので、新鮮な状態で観察するのがコツですよ

系統メモ🧬

オシロイタケ属Tyromyces)はオシロイタケを基準種とする白色腐朽菌の属で、現在はインクルストポリア科(Incrustoporiaceae)に含まれることが多いですが、科レベルの位置づけは研究により異なります。最新研究 (Liu et al., 2025) により、Incrustoporiaceae科はSkeletocutis属とTyromyces属の2属のみで構成されることが確定されました。かつて含まれていたPiloporia属はSkeletocutis属のシノニムとされました。

大規模分子系統解析により、本属が多系統的(polyphyletic)であることが明確に示されました。「1菌糸型の白色腐朽菌で薄壁胞子を持つ種の寄せ集め場所」とも評されています。本属は系統的にはSkeletocutis属のクレード内にネストされることが判明しており、将来的に複数の属に分割される可能性が高いです。本属はSkeletocutisよりも命名法上は優先されますが、Skeletocutisが多数の重要種を含み広く使用されているため、そちらを保存名とすることが推奨されています。なお、かつて本属に含まれていたPostiaOligoporusなどの褐色腐朽菌は、現在は別属として扱われています。

2025年の大規模研究で、Tyromyces属の系統がSkeletocutis属の中に完全に埋もれていることが確定!Tyromycesの方が古い名前なのに消えてしまうかも…!

主要な種と特徴

本属で最も普通に見られる種で、世界的に分布し、iNaturalistの観察記録数は属内ダントツの約15,000件。子実体は半円形から扇形で、厚ぼったい印象があります。初めは純白ですが、老成すると黄色~灰色に変化します。上面には毛がありますが、まもなく無毛に近くなります。孔口面は白色~クリーム色で円形~角形。新鮮時は柔らかくて水分が多く、乾燥すると硬く脆くなります。担子胞子は円筒形。主にカバノキ属など広葉樹の材に発生しますが、稀に針葉樹にも発生するといいます。野外ではしばしば基質、色、形状、質感の似たアオゾメタケと迷うことがありますが、決して青色に変色せず、傘上面がアオゾメタケほど毛に覆われていない点などが異なります。

純白の美しい姿と、柔らかい質感が魅力的ですね…!野外ではアオゾメタケとの識別が重要です!

例外的に桃色~赤色なのが最大の特徴で、ヒイロタケに近い鮮やかな色をしていますので他の白色種とは明確に区別できます。関東の里山にも分布しますが、ヒイロタケよりはずっと稀。オシロイタケと似た質感なので、触ってみて初めて本種と分かることもあるかもしれません。基本的な形態や生態はオシロイタケに類似していますが、この美しい色彩により一目で識別可能です。

ヒイロタケに一見似ているけど水分を多く含み、スギやマツなどの針葉樹に生えていたら本種かもしれません♪

生態・文化

オシロイタケ属の全ての種は白色腐朽菌として機能し、リグニン、セルロース、ヘミセルロースを分解します。これにより枯死木の完全な分解に寄与し、森林生態系における炭素循環で重要な役割を果たしています。主に広葉樹の枯死木や倒木に発生し、カバノキ属、ブナ属、ハンノキ属、カエデ属樹木などに見られます。

新鮮な子実体は柔らかく水分を多く含みますが、数日で硬化し始め、色も変化します。北半球の温帯~亜寒帯林に広く分布し、湿潤な林床環境を好みます。

  • カバノキ属(Betula)の枯死木・倒木(最も一般的)
  • ブナ(Fagus)の枯死木
  • ハンノキ(Alnus)の枯死木
  • カエデ(Acer)の枯死木
  • その他の広葉樹の枯死木(一部の種は針葉樹にも発生)
  • 温帯~亜寒帯の湿潤な林床環境
  • 倒木や切株が豊富な森林、谷沿いの湿度の高い環境
世界的に見ると、形態だけでの種の同定は本当に難しいんです…顕微鏡観察と分子解析が必要なことが多いですね⚠️

同定のコツ:野外で見られるのは主にオシロイタケアケボノオシロイタケの2種で、前者はアオゾメタケ、後者はヒイロタケによく似ています。いずれも新鮮な子実体は柔らかくスポンジ状で水分が多いのが特徴。種によっては苦味があるものも。世界的に見ると種レベルの同定は極めて困難で、オシロイタケT. galactinusはDNA解析が必要なほど類似しているようです。確実な同定には顕微鏡観察とITS配列解析が必須です。可能であれば材の腐朽型を確認できると、よく似た褐色腐朽菌の属と識別できます。

森の分解者として大切な役割を果たしているきのこたち!特にカバノキ類の多い林で、雨上がりに探してみてくださいね♪

識別形質ランキング

各形質の対数尤度比(log positive likelihood ratio)を示しています。

緑色のカード:その分類群に特徴的な形質
オレンジ色のカード:他の分類群に特徴的な形質
グレーのカード:統計的に有意でない(95% CIが0をまたぐ)

信頼区間(CI)は95%信頼区間を示しています。CI下限が0を超える場合、統計的に有意な正の関連があることを示します。

1
stipe texture leather
📊 観察数: 88
logPLR: 3.67
95% CI: [2.87, 4.47]
2
stipe shape sessile
📊 観察数: 47
logPLR: 3.56
95% CI: [2.76, 4.36]
3
cystidia shape ampuliform
📊 観察数: 25
logPLR: 3.04
95% CI: [2.24, 3.84]
4
cystidia shape bulbous
📊 観察数: 37
logPLR: 3.02
95% CI: [2.22, 3.82]
5
basidioma shape spatulate
📊 観察数: 21
logPLR: 2.89
95% CI: [1.89, 3.89]
6
fruiting body shape spatulate
📊 観察数: 33
logPLR: 2.88
95% CI: [1.88, 3.88]
7
odor odor acidic
📊 観察数: 40
logPLR: 2.76
95% CI: [1.76, 3.76]
8
spore color white
📊 観察数: 53
logPLR: 2.67
95% CI: [1.67, 3.67]
9
pileus shape sessile
📊 観察数: 25
logPLR: 2.63
95% CI: [1.63, 3.63]
10
habitat position underside
📊 観察数: 80
logPLR: 2.61
95% CI: [1.61, 3.61]
11
hyphae color pink
📊 観察数: 43
logPLR: 2.58
95% CI: [1.58, 3.58]
12
fruiting body shape semicircular
📊 観察数: 46
logPLR: 2.51
95% CI: [1.51, 3.51]
13
hyphae structure monomitic
📊 観察数: 65
logPLR: 2.45
95% CI: [1.45, 3.45]
14
hyphae color color change
📊 観察数: 44
logPLR: 2.44
95% CI: [1.44, 3.44]
15
basidioma shape semicircular
📊 観察数: 25
logPLR: 2.25
95% CI: [1.25, 3.25]
16
stipe surface granulose
📊 観察数: 29
logPLR: 2.19
95% CI: [1.19, 3.19]
17
hyphae structure dimitic
📊 観察数: 54
logPLR: 2.10
95% CI: [1.10, 3.10]
18
basidioma shape convex
📊 観察数: 86
logPLR: 2.09
95% CI: [1.09, 3.09]
19
fruiting body shape dentate
📊 観察数: 84
logPLR: 2.04
95% CI: [1.04, 3.04]
20
pileus surface hispid
📊 観察数: 24
logPLR: 1.99
95% CI: [0.99, 2.99]