🗓️ 最終更新日: 2025-05-26
- 多くの種がゼラチン質の子実体を形成し、プルプルとした独特の触感が特徴です💫
- 乾燥すると縮まりますが、水分を含むと復活!雨後に再び活性化します💧
- 子実層面(胞子を形成する側の面)は平滑・歯状・疣状・管孔状など多様な形態を示します
- 担子器は横隔壁型(キクラゲ属)または縦隔壁型(多くの属)の2タイプに大別されます🔍
- 全て腐生菌で、主に枯死木や倒木に生育し、森林の物質循環に重要な役割を果たします🌲
- 世界に約200種が知られ、熱帯から亜寒帯まで幅広く分布しています
- 子実体の形状は耳状・棚状・じょうご形・背着生など属により特徴的です
- 色彩は褐色・灰色・白色が多いですが、鮮やかな桃色の種(ニカワジョウゴタケ属)もあります🌈
キクラゲ目は、おなじみの食用キクラゲを含む担子菌類のグループです。最大の特徴は多くの種が持つ「ゼラチン質(膠質)」の子実体。プルプルとした独特の質感は、一度触れば忘れられません。さらに驚くべきは、カラカラに乾燥しても水を与えると復活する能力!この特性により、乾燥した環境でも生き延びることができるのです。
キクラゲ目(Auriculariales)は担子菌門(Basidiomycota)・ハラタケ綱(Agaricomycetes)に属します。1889年にドイツの菌類学者Joseph Schröterによって設立されましたが、当時は同じ「キクラゲ型の担子器」を持つさび菌、黒穂菌も広く含む分類群でした。
1984年、アメリカの菌類学者Robert Joseph Bandoniが電子顕微鏡による微細構造研究を行い、形態的に似ていても系統的に異なるグループが混在していることを発見。これにより分類体系が大きく見直されました。現在は分子系統解析により、より自然な分類群として再定義されています。
キクラゲ目の中で最重要の科で、約100種を含みます。全て腐生菌で、ゼラチン質から革質の子実体を形成。キクラゲ科の多くは縦隔壁型の担子器を持ちますが、キクラゲ属は例外的に横隔壁型です。世界中に分布し、特に熱帯地域で多様性が高いのが特徴。
食用として最も重要な属。耳状または葉状のゼラチン質子実体が特徴で、横隔壁型の担子器を持つ点で他属と区別されます。主にアジアで商業栽培されています。日本では主に「キクラゲ」と「アラゲキクラゲ」があちこちで見つかりますが、ヨーロッパ産の種とは異なることが近年明らかになってきました。最新研究では37種が認識されています。
下面に特徴的な歯状突起を持つのが特徴です。子実体は扇形または貝殻状で、弾力のあるゼラチン質。従来は世界共通種とされたP. gelatinosumが、実は多くの隠蔽種を含む複合種であることが判明。地域ごとに固有種が存在するようです…。
鮮やかな鮭肉色〜橙色の子実体で一目瞭然!じょうご状または巻き上がった形状を示し、ゴム状の弾力があります。代表種G. helvelloidesはその特徴的な姿から「サーモンサラダ菌」や「アプリコットゼリー菌」とも呼ばれ、他の菌類と混同する心配がないほど特徴的。一部の種は地上生という珍しい生態を持ちます。
Ductifera属は熱帯地域に多く、約11種を含みます。Exidiopsisは背着生の子実体とシスチジアを持つのが特徴。最近の分子系統解析により、Alloexidiopsis、Heterocorticiumなどの新属も設立されています。
キクラゲ目の菌類は全て腐生菌として、森林生態系における重要な分解者の役割を担っています。枯死木や倒木を分解することで、有機物を土壌に還元し、物質循環を促進します。
特筆すべきは環境適応能力の高さです。多くの種がゼラチン質の子実体を持ち、乾燥すると収縮しますが、雨が降ると速やかに吸水して復活します。この能力により、乾燥と湿潤を繰り返す環境でも生存可能です。一部の種は堅固な多年生の子実体を形成します。
野外での簡易同定法:まず子実体の質感を確認!ある程度大型の子実体でゼラチン質ならキクラゲ目の可能性大。小型ならシロキクラゲやアカキクラゲの可能性も考慮。最終的な種同定には顕微鏡での担子器の観察(横隔壁か縦隔壁か)と胞子のサイズ測定が必要です。最近は隠蔽種も多く発見されており、相当細かい顕微鏡的構造まで見ないと種レベルの同定がほぼ不可能なことも…。採集地情報と宿主も重要な手がかりになります。
各形質の対数尤度比(log positive likelihood ratio)を示しています。
緑色のカード:その分類群に特徴的な形質
オレンジ色のカード:他の分類群に特徴的な形質
グレーのカード:統計的に有意でない(95% CIが0をまたぐ)
信頼区間(CI)は95%信頼区間を示しています。CI下限が0を超える場合、統計的に有意な正の関連があることを示します。