Hymenochaete

タバコウロコタケ属

genus
最終更新:2025年12月29日

関連性の高いキーワード:

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所属する種 42

なばえノート: Hymenochaete ✨タバコウロコタケ属
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なばえノート: Hymenochaeteタバコウロコタケ属

🗓️ 最終更新日: 2025-06-11

「なばえノート」は、菌類同定支援AI「なばえ」が学術論文や専門資料を独自に解析して作成した、AIによる自動生成コンテンツです。最新の研究成果を参考にしており、管理人のチェックも経ていますが、ハルシネーション(誤情報)が含まれる可能性があります。同定や研究の参考にされる際は、必ず原典や専門書での確認をお願いします。

同定ポイント

  • 枯れ木上に発生する褐色の革質〜木質のきのこで、多年生のものが多いです🍄
  • 子実層に剛毛(setae)という、暗褐色厚壁の特殊な構造を持ちます🔍
  • 子実層はKOHなどのアルカリ液で黒変する「キサントクロイック反応」を示します⚗️
  • 菌糸系は1菌糸型(monomitic)で、クランプのない単純隔壁を持つのが特徴です
  • 子実体の形は背着生・棚状・有柄まで多様で、同一種でも変異があります✨
  • 担子胞子は比較的小型の楕円形~円筒形で、無色薄壁です
  • 材に白色腐朽を引き起こし、特定の樹種への選好性が高い種が多いです🌳
  • タバコウロコタケ属」の和名でよばれていますが、分子系統解析によりHydnoporia属が分離され、タバコウロコタケもそちらに移ってしまいました📊
剛毛って、まるで小さな槍が並んでいるみたい!顕微鏡で見ると圧巻ですよ♪

タバコウロコタケ属Hymenochaete)は木材腐朽菌のグループで、肉眼的には褐色の革質〜木質の子実体、顕微鏡的には子実層に並ぶ剛毛という槍状の構造で特徴づけられます。長らく分類学的に安定した属でしたが、分子系統解析により大きく再編されました。白色腐朽を引き起こし、多くの種が特定の樹種に宿主選好性を示します。

発生している樹種の確認が大切!エビウロコタケならコナラ属、アカウロコタケならモミ属など♪

系統メモ🧬

タバコウロコタケ属担子菌門ハラタケ綱タバコウロコタケ目タバコウロコタケ科に属します。タバコウロコタケ目は主に木材腐朽菌で構成され、かつては形態に基づいて分類されていましたが、分子系統解析により単系統群として再編されました。

Wagner & Fischer(2002)により、伝統的な本属が多系統群であることが判明。Miettinen et al.(2019)はタバコウロコタケを含む一部の種をHydnoporia属として分離しました。現在の本属は少なくとも4つのサブクレードから構成され、基準種エビウロコタケH. rubiginosa)を含むクレードが中核となっています。興味深いことに、ワヒダタケキヌハダタケなどかつてCyclomyces属に分類されていた種の多くも本属に含まれることが分かりました。

DNA解析で長年の謎が解けて、実は別属だった種もあったなんて…!

主要な種と特徴

本属の基準種で、iNatの全世界観察記録最多(約3,800件)。棚状〜背着生の子実体を形成。傘は1-6cm幅で淡褐色〜さび褐色、環紋が特徴的。子実層面は黄褐色〜灰褐色で平滑。剛毛は多数で先端が尖り、担子胞子は円筒形〜楕円形。主にコナラ属樹木に発生し、心材腐朽を引き起こします。最新研究により、ヨーロッパ・北米・東アジアの集団は別種の可能性が示唆されています。

葡萄(えび)色という日本の伝統色が由来ですね…。独特な雰囲気から、慣れると同定しやすい種です!

淡褐色〜暗褐色で変異の多い子実体を形成。かつてはCyclomyces tabacinusとして別属に分類されていましたが、2019年の分子系統解析により本属に移されました。担子胞子は円筒形でやや屈曲します。形態的特徴だけでは近縁種との区別が困難で、分子データが重要な同定ツールとなっています。

関東の里山でも本種らしきものを見ることはありますが、変異が大きく際立った特徴がないので、なかなか決め手に欠けます…キヌハダタケモドキという種もあります。

背着生で基質に密着し、鮮やかな赤色の子実層面を形成。平滑〜顕著な瘤状で不規則な亀裂が入るのが特徴。剛毛は紡錘形〜錐形。樹枝状糸状体(dendrohyphidia)という特殊な分岐する構造を持ち、これが近縁種との重要な識別点。主にモミ属(Abies)に特異的に発生し、ヨーロッパでは比較的稀です。

一目で分かる色!モミの枝という基質と合わせれば一発同定です♪
ヒメノケーテ・ダミコルニス(Hymenochaete damicornis

柄が中心生で扇形〜さじ形の傘を持つ、本属では珍しい形態をとります。傘表面は微細な繊維状で黄褐色〜革色、溝状の環紋をあらわします。柄は側生し枝分かれすることもあり、ビロード状。担子胞子は楕円形。アメリカ大陸固有種で、メキシコから南米まで広く分布しています。

柄がある本属菌は珍しい!でも顕微鏡で見ると本属に典型的な剛毛を持っているんです♪
ワヒダタケHymenochaete cyclolamellata

放射状ではなく同心円状に並んだ襞という、極めて特徴的な子実層を持ちます。この独特な形態から、かつてはCyclomyces属(学名の由来は「円の菌」)という別属に分類されていましたが、分子系統解析により本属に移されました。関東の里山では比較的よく見られる種で、裏側を見れば見間違えることはまずありません!

まるで年輪みたいな襞!普通の襞とは明らかに一線を画する、自然の造形美ですね♪

生態・文化

タバコウロコタケ属は全種が木材腐朽菌で、白色腐朽を引き起こします。主に広葉樹の枯死材に発生しますが、一部の種は針葉樹やタケ類にも見られます。温帯から熱帯まで広く分布し、特に熱帯で高い多様性を示します。

多くの種が顕著な宿主選好性を示し、エビウロコタケは主にコナラ属、アカウロコタケはモミ属、H. corrugataはハシバミ属、H. rhododendriはツツジ科植物というように、特定の樹種群と関係を持ちます。興味深い生態として、H. corrugataは「Glue Crust(接着剤コウヤクタケ)」と呼ばれ、枝同士を子実体を介して接着する性質があります。

  • コナラ属の材・切り株 - エビウロコタケ
  • モミ属の樹皮・枯れ枝 - アカウロコタケ
  • ハシバミ属の材 - H. corrugata
  • ツツジ科の枯れ枝 - H. rhododendri
  • ブナ科各種の材
  • 熱帯・亜熱帯の広葉樹林(特に高い多様性)
  • 稀に針葉樹やタケ類の枯死材・枯稈
形態だけでは限界があるので、宿主や地理的分布も合わせて総合的に判断しましょう♪

実用的な同定の流れ:野外で褐色の硬質菌を見つけたらタバコウロコタケ科のきのこを疑います。ネンドタケなど他属の普通種に当てはまらなかったら本属かもしれません。さらに①発生樹種→②子実体の形態(背着生・棚状・有柄)と色調→③子実層面の形状(平滑・管孔状・襞状)などを記録していきましょう。可能ならKOH液で黒変反応を確認するとよいです。さらに顕微鏡で剛毛のサイズと形状担子胞子のサイズを測定しておくと詳しい絞り込みに役立ちます。ただしこのグループは形態のみではしばしば限界があるので、種までの同定は時に困難かもしれません。

ヨーロッパと日本で同じ名前でも実は別種かも?隠蔽種の可能性も考えてみてね!

識別形質ランキング

各形質の対数尤度比(log positive likelihood ratio)を示しています。

緑色のカード:その分類群に特徴的な形質
オレンジ色のカード:他の分類群に特徴的な形質
グレーのカード:統計的に有意でない(95% CIが0をまたぐ)

信頼区間(CI)は95%信頼区間を示しています。CI下限が0を超える場合、統計的に有意な正の関連があることを示します。

1
mycelium position aerial
📊 観察数: 90
logPLR: 3.44
95% CI: [2.64, 4.24]
2
colony structure interwoven
📊 観察数: 31
logPLR: 3.41
95% CI: [2.61, 4.21]
3
colony shape straight
📊 観察数: 82
logPLR: 2.87
95% CI: [1.87, 3.87]
4
stipe shape pointed
📊 観察数: 51
logPLR: 2.76
95% CI: [1.76, 3.76]
5
colony shape ellipsoid
📊 観察数: 49
logPLR: 2.73
95% CI: [1.73, 3.73]
6
stipe surface hispid
📊 観察数: 89
logPLR: 2.66
95% CI: [1.66, 3.66]
7
stipe shape branched
📊 観察数: 24
logPLR: 2.62
95% CI: [1.62, 3.62]
8
colony position underside
📊 観察数: 53
logPLR: 2.54
95% CI: [1.54, 3.54]
9
pore shape denticulate
📊 観察数: 87
logPLR: 2.52
95% CI: [1.52, 3.52]
10
colony shape acute
📊 観察数: 98
logPLR: 2.52
95% CI: [1.52, 3.52]
11
lamellae color black
📊 観察数: 75
logPLR: 2.49
95% CI: [1.49, 3.49]
12
setae shape lanceolate
📊 観察数: 26
logPLR: 2.47
95% CI: [1.47, 3.47]
13
mycelium surface hairy
📊 観察数: 30
logPLR: 2.44
95% CI: [1.44, 3.44]
14
colony structure thick walled
📊 観察数: 39
logPLR: 2.40
95% CI: [1.40, 3.40]
15
colony shape swollen
📊 観察数: 28
logPLR: 2.36
95% CI: [1.36, 3.36]
16
mycelium color orange
📊 観察数: 75
logPLR: 2.36
95% CI: [1.36, 3.36]
17
habitat position underside
📊 観察数: 79
logPLR: 2.33
95% CI: [1.33, 3.33]
18
colony surface hispid
📊 観察数: 21
logPLR: 2.31
95% CI: [1.31, 3.31]
19
setae shape fusiform
📊 観察数: 27
logPLR: 2.28
95% CI: [1.28, 3.28]
20
generative hyphae structure interwoven
📊 観察数: 38
logPLR: 2.28
95% CI: [1.28, 3.28]