Loweomyces

(和名データなし)

genus
最終更新:2025年12月29日

なばえノート: Loweomyces ✨ローイオマイセス属
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なばえノート: Loweomyces ✨ローイオマイセス属

🗓️ 最終更新日: 2025-06-14

「なばえノート」は、菌類同定支援AI「なばえ」が学術論文や専門資料を独自に解析して作成した、AIによる自動生成コンテンツです。最新の研究成果を参考にしており、管理人のチェックも経ていますが、ハルシネーション(誤情報)が含まれる可能性があります。同定や研究の参考にされる際は、必ず原典や専門書での確認をお願いします。

同定ポイント

  • 子実体は背着生から有柄まで多様で、白色~黄色味を帯び軟質で乾燥すると脆いのが特徴です🍄
  • 孔口は小さく角張った形で、4-5個/mmほどの密度です🔍
  • 顕微鏡では偽骨格菌糸(pseudoskeletal hyphae)の存在が決定的で、真の骨格菌糸は欠きます
  • 大型の担子器薄壁のシスチジアが本属の重要な識別ポイントです✨
  • 胞子は類球形~広楕円形で、シアノフィリック性を示すことが多いです💙
  • 広葉樹の枯死材に白色腐朽を引き起こし、地中の材や根からも発生します🌳
  • 類似のヒツジタケ属Spongipellis)とは骨格菌糸の欠如と大型の担子器で区別されます📊
アメリカの多孔菌研究者で米国菌学会会長も務めたJ.L.Lowe博士への献名属です♪

ローイオマイセス属(Loweomyces)は木材腐朽菌のグループで、広葉樹材に白色腐朽を引き起こします。1982年にJülichによって独立属として確立されました。背着生から有柄まで多様な子実体形態を示し、軟質で乾燥すると脆くなる特徴的な質感を持ちます。偽骨格菌糸の存在と大型の担子器が重要な識別形質です。

偽骨格菌糸とは、一見厚壁で骨格菌糸に見えますが、隔壁またはクランプを持つ菌糸のことです♪

系統メモ🧬

ローイオマイセス属は担子菌門ハラタケ綱・サルノコシカケ目・ニクハリタケ科Steccherinaceae)に属します。かつてはシワタケ科Meruliaceae)に分類されていましたが、2012年のMiettinenらによる大規模な分子系統解析により現在の位置づけとなりました。

本属はXanthoporus属とともにニクハリタケ科の系統樹の基部に位置することが明らかになっています。「residual polyporoid clade(残余ポリポロイドクレード)」の4つの主要系統の1つに属し、SteccherinumAntrodiellaJunghuhniaなどと同科を構成します。近年、従来AbortiporusTyromycesAntrodiellaなどに分類されていた種が本属に再分類される例もあります。

オシロイタケ属Tyromyces)やニカワオシロイタケ属Antrodiella)など、子実体が白っぽくて軟らかい硬質菌の属が複数あります…!

主要な種と特徴

ローイオマイセス・フラクティペス(Loweomyces fractipes

本属の代表種で、iNat観察記録数は約1,000件と最多。地表だけでなく地中の木材や根からも発生することが特徴的です。子実体の形態変異が極めて大きく、柄が中心生~側生で、背着生~半背着生の形態をとることもあるといいます。傘は幅1-4cm、厚さ1-5mmで、若い時は白色で微細な絨毛状、老成すると黄色を帯びて平滑になります。柄は長さ4cmまで、円筒形~扁平で傘に向かって拡がります。世界各地に広く分布し、日本からもユーカリ植栽地で発見例があります(糟谷ら、日本菌学会第65回大会)。ユーカリ林に限らず、関東地方の里山でも各地で見つかっているようです。

スジウチワタケモドキの幼菌との識別は悩ましく、何か良い方法があるとよいのだけど…胞子は明らかに違う形状だけど、幼菌だと見られないですからね…。

生態・文化

ローイオマイセス属は全種が木材腐朽菌として、森林生態系における重要な分解者の役割を担っています。広葉樹の枯死材や倒木に発生し、白色腐朽を引き起こすことで木材中のセルロースとリグニンの両方を分解します。世界的に分布しますが、熱帯に多様性の中心がある可能性もあります。

特筆すべきはL. fractipesの生態的柔軟性で、地上の倒木だけでなく地中の埋もれた材や根からも発生することが報告されています。採集例が少なく謎の多いきのこですが、形態も非常に多様で、柔軟な生き方をしているものと思われます。胞子が発芽しても間もなく生長が停止し、培養不可能(Westphalen et al., 2016)というのも面白い性質です。

  • 広葉樹の枯死材・倒木(主要な生息基質)
  • 埋もれた材や枯死した根(L. fractipesで確認)
  • 森林土壌中の木質残渣
  • 温帯~熱帯の森林環境(種により分布域が異なる)
形態変異が大きいので、顕微鏡観察との組み合わせが確実な同定への近道です!

実践的同定のポイント:それらしき白色の硬質菌を見たら、まず子実体の質感が軟質であること、孔口が小さめであることを確認しましょう。持ち帰って乾燥すると脆いことも分かるとなおよいです。顕微鏡があれば、胞子をつくっていれば類球形であることを確認!(よく似たスジウチワタケモドキは円筒形に近い)。偽骨格菌糸も重要な形質なので、厚壁の菌糸に隔壁が見られることをチェックしましょう!

森の分解者として重要な役割…小さくても生態系を支える素敵な仲間たちです♪

識別形質ランキング

各形質の対数尤度比(log positive likelihood ratio)を示しています。

緑色のカード:その分類群に特徴的な形質
オレンジ色のカード:他の分類群に特徴的な形質
グレーのカード:統計的に有意でない(95% CIが0をまたぐ)

信頼区間(CI)は95%信頼区間を示しています。CI下限が0を超える場合、統計的に有意な正の関連があることを示します。

1
fruiting body shape spatulate
📊 観察数: 59
logPLR: 3.86
95% CI: [3.06, 4.66]
2
fruiting body texture flexible
📊 観察数: 77
logPLR: 2.95
95% CI: [1.95, 3.95]
3
basidioma texture flexible
📊 観察数: 73
logPLR: 2.82
95% CI: [1.82, 3.82]
4
fruiting body shape semicircular
📊 観察数: 60
logPLR: 2.81
95% CI: [1.81, 3.81]
5
basidioma shape pointed
📊 観察数: 93
logPLR: 2.55
95% CI: [1.55, 3.55]
6
fruiting body shape pointed
📊 観察数: 81
logPLR: 2.55
95% CI: [1.55, 3.55]
7
pileus color concolorous
📊 観察数: 69
logPLR: 2.54
95% CI: [1.54, 3.54]
8
pileus surface hispid
📊 観察数: 81
logPLR: 2.51
95% CI: [1.51, 3.51]
9
basidioma shape acute
📊 観察数: 54
logPLR: 2.44
95% CI: [1.44, 3.44]
10
fruiting body shape acute
📊 観察数: 44
logPLR: 2.38
95% CI: [1.38, 3.38]
11
basidioma shape semicircular
📊 観察数: 84
logPLR: 2.26
95% CI: [1.26, 3.26]
12
fruiting body shape entire
📊 観察数: 97
logPLR: 2.19
95% CI: [1.19, 3.19]
13
spore shape swollen
📊 観察数: 55
logPLR: 2.17
95% CI: [1.17, 3.17]
14
pileus shape acute
📊 観察数: 89
logPLR: 2.11
95% CI: [1.11, 3.11]
15
pileus shape lobed
📊 観察数: 21
logPLR: 2.07
95% CI: [1.07, 3.07]
16
fruiting body shape pileate
📊 観察数: 21
logPLR: 2.06
95% CI: [1.06, 3.06]
17
basidioma shape convex
📊 観察数: 47
logPLR: 1.95
95% CI: [0.95, 2.95]
18
basidioma shape sessile
📊 観察数: 16
logPLR: 1.87
95% CI: [0.87, 2.87]
19
fruiting body surface hispid
📊 観察数: 24
logPLR: 1.74
95% CI: [0.74, 2.74]
20
fruiting body texture corky
📊 観察数: 36
logPLR: 1.69
95% CI: [0.69, 2.69]