🗓️ 最終更新日: 2025-06-10
- 多孔菌類の一グループで、扇形または円形の薄い子実体を形成し、傘表面に環紋や隆起があるのが特徴です🌀
- 子実体は硬く革質で、乾燥しても形を保ちます。柄は側生か中心生で短いことが多いです
- 傘の下面には肉眼で辛うじて見えるほどの、非常に小さな孔口があり、これが属名の由来となっています🔍
- 色彩は種によって多様で、茶・赤・黄・黒の環紋を持つものや、鮮やかな黄色の柄を持つ種もあります🎨
- 白色腐朽菌として木材のリグニンとセルロースの両方を分解し、森林生態系の物質循環に貢献します♻️
- 主に熱帯・亜熱帯地域の倒木や枯れ枝に生育し、広葉樹を好みます🌴
- ウチワタケ、ツヤウチワタケ、ツヤウチワタケモドキは関東の里山でも見られる種です♪
- 世界で11-12種が認められ、分子系統解析により分類が更新されつつあります📊
ウチワタケ属(Microporus)は、その名の通り団扇(うちわ)のような薄い子実体と、極めて小さな孔口を持つ木材腐朽菌です。主に熱帯・亜熱帯地域に分布し、倒木や枯れ枝に生育して白色腐朽を引き起こします。傘上面には美しい環紋をあらわすことが多く、硬い革質で乾燥しても形を保つのが特徴。関東の里山ではウチワタケがごく普通に見られます♪
ウチワタケ属は担子菌門・ハラタケ綱・タマチョレイタケ目・タマチョレイタケ科に属します。20世紀には多孔菌類はタマチョレイタケ科という単一の科にまとめられていましたが、現代のDNA解析により少なくとも12の目に再編成されました。
本属は当初タマチョレイタケ属(Polyporus)に含まれていましたが、分子系統解析と形態形質の再検討により、独立属として認められました。現在11-12種が受け入れられており、主に熱帯・亜熱帯地域に分布する特徴的なグループを形成しています。
関東の里山ではおそらく見られない種ですが、世界的には本属で最も観察記録が多い種です!鮮やかな黄色の柄と孔口面が特徴的。傘は円形から半円形で、表面は平滑に近く、クリーム色から淡褐色。時に芸術品のような美しい環紋をあらわします。他のウチワタケ属と異なり柄が中心生であることが多く、これが重要な識別点となります。主に熱帯地域の枯れた広葉樹に生育し、森林生態系の分解者として重要な役割を果たします。
子実体は扇形で表面はビロード状。茶・赤・黄・黒の環紋をあらわします。特徴的なのは柄の近くの皿状の窪みと、基部で拡がって暗色の「足」を形成する非常に短い側生の柄。孔口面は白色で、孔口はごく微小です。関東の里山では一番の普通種ですが、とにかく色彩に変異が多く、様々な表情を見せるきのこです。
光沢のある柄が最大の特徴です。傘の表面も光沢があり、まるでニスを塗ったような質感。ウチワタケよりは圧倒的に観察記録が少ないですが、関東の里山では所によってはたくさん見かけることもあります。典型的な子実体は迷わず同定できますが、時にウチワタケと紛らわしいことも…。よく似たツヤウチワタケモドキとの識別も大切です!
ウチワタケ属の全ての種は木材腐朽菌として、倒木や枯れ枝などの木質基質に生育します。白色腐朽を引き起こし、リグニンとセルロースの両方を分解する能力を持つため、森林生態系における重要な分解者として機能しています。
主に熱帯・亜熱帯地域の湿度の高い環境を好み、広葉樹を主な宿主とします。時に倒木や立木の地際を埋め尽くすように発生することも…。上面だけだとチャウロコタケなどと紛らわしいことがあるので、下面の写真も必要です。できればマクロレンズでばっちり孔口を写しましょう…!
同定の実践的アドバイス:まず傘の模様と色彩パターン、柄の付き方(中心生か側生か)という一目で分かる特徴を確認しましょう。孔口の大きさはルーペで確認するとよいでしょう。他の属との重要な識別点になります。幼菌はしばしば予想外の見た目をしているので、年間を通じて観察することが大切です。ツヤウチワタケとツヤウチワタケモドキの識別は熟練が必要です!
各形質の対数尤度比(log positive likelihood ratio)を示しています。
緑色のカード:その分類群に特徴的な形質
オレンジ色のカード:他の分類群に特徴的な形質
グレーのカード:統計的に有意でない(95% CIが0をまたぐ)
信頼区間(CI)は95%信頼区間を示しています。CI下限が0を超える場合、統計的に有意な正の関連があることを示します。