🗓️ 最終更新日: 2025-06-30
- 子実体は一年生で半円形の傘を持ち、時に30cmにも達します🍄
- 傘表面は初め鮮やかな橙色、後に色褪せて灰白色に変化し、粉状の毛を持ちます✨
- 肉質は初め鮭肉色、後に白色で特徴的な酸味と芳香を持ちます🍊
- 管孔は種によって密度が異なり、重要な識別ポイントとなります🔍
- 胞子は洋梨形~楕円形で小さめ、胞子紋は白色です
- 広葉樹の枯木(特にコナラ属・クリ属)に発生する褐色腐朽菌です🌳
- マスタケなどのアイカワタケ属(Laetiporus)菌に似ますが、より子実体の重量が軽く、重生しないのが特徴です
- 近年の分子系統解析(Han et al., 2016)によりツガサルノコシカケ科の独立属として確立されました📊
シュードフェオラス属(Pseudophaeolus)は、鮮やかな橙色から灰白色へと変化する美しい多孔菌です。一見アイカワタケ属に似ていますが、特徴的な酸味と芳香、そして乾燥するとスポンジ状になる性質で区別できます。代表種のシロカイメンタケは長らくPiptoporus属として扱われていましたが、2016年の分子系統解析により独立属として再定義されました。
シュードフェオラス属は担子菌門・ハラタケ綱・タマチョレイタケ目に属します。1900年にPatouillardによって記載された歴史の古い属ですが、長い間Piptoporus属のシノニムとしてされてきました。
2016年にHanらによる分子系統解析で独立した系統であることが判明。当初Piptoporellus属が提案されましたが、命名規約上、先に記載されていたPseudophaeolusが正名となりました(Spirin et al., 2024)。興味深いことに、形態的に類似するアイカワタケ属(Laetiporus)とは系統的に遠縁で、形態の類似性は収斂進化の結果と考えられています。
ヨーロッパを中心に分布する種で、日本にも低地から山地まで広く分布します。傘は初め鮮やかな橙色で、老成すると色褪せます。この時に子実体がスポンジのように軽くなるのが特徴的で、質感もスポンジによく似ます。管孔はやや大きめ。主にコナラ属やクリ属の枯木に発生し、初夏から秋にかけて見られます。マスタケとは幼時よく似ますが、さらに鮮やかで、質感も異なります。
シュードフェオラス属の全ての種は褐色腐朽菌で、広葉樹の枯木や切り株のセルロースを選択的に分解します。これにより木材は褐色で脆い状態になり、最終的には土に還ります。主な宿主はコナラ属やクリ属で、倒木の上面や側面に単生または数個が並んで発生します。
発生時期は主に夏から秋で、十分な湿度がある環境を好みます。子実体は一年生です。北半球温帯域に広く分布しますが、最近では亜熱帯地域からも新種が発見されており、本属の多様性はまだ十分に解明されていない可能性があります。
同定のコツ:シロカイメンタケの同定で最も重要なのは、マスタケとの混同を避けることです。本種は重なり合わずに単生することが多く、乾燥すると軽いスポンジ状になり、特徴的な酸味と芳香がある点で区別できます!
各形質の対数尤度比(log positive likelihood ratio)を示しています。
緑色のカード:その分類群に特徴的な形質
オレンジ色のカード:他の分類群に特徴的な形質
グレーのカード:統計的に有意でない(95% CIが0をまたぐ)
信頼区間(CI)は95%信頼区間を示しています。CI下限が0を超える場合、統計的に有意な正の関連があることを示します。