🗓️ 最終更新日: 2025-06-30
シイタケ属(Lentinula)は、世界で二番目に多く栽培されているきのこ、シイタケを含む重要な属です。かつてはケガワタケ属に含まれていましたが、菌糸構造の違いから1975年に独立しました。主に熱帯・亜熱帯地域の広葉樹の材に発生し、特徴的な臭気を持つことで知られています。
シイタケ属は担子菌門・ハラタケ綱・ハラタケ目・ツキヨタケ科(Omphalotaceae)に属し、現在10種ほどが認められています。分子系統解析により、本属は4つの主要なクレードに分けられます:①シイタケを含むL. edodes複合種(アジア・オーストララシア)、②L. raphanicaグループ(熱帯アメリカ)、③L. aciculosporaグループ(中央アメリカ)、④L. boryana複合種(アメリカ大陸の熱帯・亜熱帯)。
最新の研究では、少なくとも15の独立した系統が存在し(Menolli Jr. et al., 2022)、これらは2つの主要クレードに大別されます:アジア・オーストララシアクレード(グループ1〜5)とアメリカ・マダガスカルクレード(グループ6〜15)。種の境界は流動的で、解析手法によって認識されるグループの数が異なります。
栽培も可能な食用きのことして、日本人なら誰もが知っているお馴染みの種で、商業的にも超重要です。傘は淡褐色〜黒褐色で特に縁部に細かい鱗片があり、湿時粘性があります。白色の密な襞とレンチオニンによる特徴的な香りが識別点。主に東アジアのブナ科樹木(シイ、コナラ、クヌギなど)に発生します。最新研究では3つの系統群に分かれる可能性が示唆されています。野生種は極めて稀少で、野外で出会うものの多くは栽培品由来の「野良シイタケ」です。
シイタケ属の全ての種は白色腐朽菌として、主に広葉樹の枯死材を分解します。約15の系統グループのうち10グループほどがブナ科を基質としており、これは祖先的な基質と考えられています。日本では主にクヌギ、コナラ、ミズナラ、シイ、クリ、カシなどに発生し、稀にスギなどの針葉樹にも見られます。
野生のシイタケは春と秋に発生しますが、関東の里山では冬に見られることもあります。しかし、真の野生種は極めて稀少で、里山で見つかる多くは栽培品の胞子が逃げ出した「野良シイタケ」です。純粋な野生種は奥山など栽培地から離れた場所で見つかる可能性が高いと考えられています。
同定のコツ:野外でシイタケっぽいきのこに出会ったら、本物のシイタケである可能性も高いですが、見慣れた姿と野外での姿を結び付けられるかどうかが重要です。時に傘が開ききって別のきのこのように見えたりすることもあります。臭いを嗅いでみて「あっ、シイタケだ」と気がつくことも!特にツキヨタケとの誤同定に要注意です!また、一見打ち捨てられたほだ木から生えているように見えても、実は管理者がいる可能性があるので、その点でも注意するようにしましょう!
各形質の対数尤度比(log positive likelihood ratio)を示しています。
緑色のカード:その分類群に特徴的な形質
オレンジ色のカード:他の分類群に特徴的な形質
グレーのカード:統計的に有意でない(95% CIが0をまたぐ)
信頼区間(CI)は95%信頼区間を示しています。CI下限が0を超える場合、統計的に有意な正の関連があることを示します。