🗓️ 最終更新日: 2025-11-08
- 背着生で薄膜状~蝋質、乾燥すると角質状になる木材腐朽菌です🍄
- 主に広葉樹の枯木に発生し、白色腐朽を引き起こします🌳
- 子実体は透明感があり、種によって白色、クリーム色、灰色、黄褐色など多様です🎨
- 子実層托は平滑~小粒状~歯牙状~刺状と、こちらも種によって多様な形態を示します
- 顕微鏡で見るとランプロシスチジアが豊富で、厚壁で結晶物質に覆われます✨
- 1菌糸型でクランプ接続を欠くのが特徴的です
- 担子胞子は小型(2.5-5μm)で楕円形~ソーセージ形、無色・平滑・非アミロイドです🔍
- 同じシワタケ科には質感の似たコウヤクタケ類の属がいくつもありますが、いくつかのポイントを押さえれば識別可能です📚
スコプロイデス属(Scopuloides)は木材腐朽菌の一グループで、透明感のある薄い背着生の子実体を形成します。最大の特徴は顕微鏡で観察できる結晶物質に覆われたランプロシスチジアで、野外でもルーペで確認できます。白色腐朽を引き起こし、主に広葉樹の枯木を分解して森林生態系の物質循環に貢献しています。
スコプロイデス属(Scopuloides)は担子菌門・ハラタケ綱・ハラタケ亜綱・タマチョレイタケ目・シワタケ科に属します。
1890年にMasseeによってPeniophora属の亜属として提唱され、1908年にHöhnelとLitschauerによって属として確立されました。歴史的にはPeniophora属やPhanerochaete属に分類されていた種も含まれていましたが、21世紀の分子系統解析により、ITS、nrLSU、rpb1、rpb2、tef1などの多遺伝子解析から本属が独立した単系統群であることが確認されました。
iNaturalist観察記録最多の種(全世界で約40件)です。背着生で薄膜状、子実層托は灰色がかった粒状の表面です。担子器は短い棍棒形、ランプロシスチジアは厚壁で結晶に覆われます。担子胞子は小型のソーセージ形。主に被子植物の枯木、枝、倒木上などに発生し、新鮮時は蝋質ですが、乾燥すると角質化します。
スコプロイデス属は木材腐朽菌として森林生態系において重要な分解者の役割を担っています。白色腐朽を引き起こし、リグニンを分解して木材を白色化させることで、栄養循環とエネルギーフローにおいて重要な役割を果たしています。
主に被子植物の枯木、枝、倒木に発生しますが、一部の種は針葉樹にも発生することが知られています。子実体は永存性があり、乾燥すると硬化して長期間残存するため、年間を通じて観察可能ですが、新鮮な子実体の方が見分けやすいです。
観察のポイント:①まずは肉眼で子実体の色調、質感、表面性状から本属との当たりをつけます→②ルーペまたは実体顕微鏡下で多数のランプロシスチジアを確認します→③光学顕微鏡下でそれが結晶に覆われることを確認(属の決定的特徴)→④担子胞子が小型で若干屈曲する、ということを確かめましょう。近縁のPhlebiopsis属は2菌糸型で胞子がより大きく、Phanerochaete属はクランプを持ち、ランプロシスチジアを欠くので区別できます。
各形質の対数尤度比(log positive likelihood ratio)を示しています。
緑色のカード:その分類群に特徴的な形質
オレンジ色のカード:他の分類群に特徴的な形質
グレーのカード:統計的に有意でない(95% CIが0をまたぐ)
信頼区間(CI)は95%信頼区間を示しています。CI下限が0を超える場合、統計的に有意な正の関連があることを示します。