🗓️ 最終更新日: 2025-05-27
- ゼラチン質でプルプルした子実体は、琥珀色〜黒色まで色彩豊富です🍮
- 形は脳みそ状や洋独楽形(逆円錐形)などで、直径は通常3cm以下の小型きのこです🎯
- 顕微鏡で見ると担子器は十字型の隔壁で4細胞に分かれる特徴を示します✨
- 担子胞子はソーセージ形で、長さ14-19μmが典型的です🌭
- 枯れ枝専門で、特定の樹種(コナラ属やヤナギ属樹木など)を好む種が多いです🌳
- 白色腐朽を引き起こし、木材中のリグニンを分解する重要な分解者です♻️
- 日本では春の代表的なきのこの一つ。乾燥するとほとんど膜質になるくらい縮み、雨で復活します☔
- 上面は光沢があり、種によってはルーペでも確認できる小さな乳頭状突起で覆われます🔍
ヒメキクラゲ属(Exidia)は膠質菌(ゼラチン質のきのこ)のグループ。プルプルした手触りが特徴的な木材腐朽菌です。色は美しいですが、形は脳みそのようで、人によってはちょっとギョッとするかも…。枯れ枝の上でひっそりと暮らしています。乾燥すると縮んでしまいますが、雨が降ると元のプルプル状態に復活する不思議な性質も。最新の分子系統解析により、見た目は似ていても実は別種だったという発見が相次いでいます。
ヒメキクラゲ属(Exidia)は担子菌門・ハラタケ綱・キクラゲ目・キクラゲ科に属します。1822年にスウェーデンの菌学者Elias Magnus FriesがTremella属から分離して設立し、Exidia glandulosaを基準種としました。
最新の分子系統解析により、本属は多系統群である可能性が指摘されています。従来Exidia sensu latoにはExidia属、Myxarium属、Tremellochaete属が含まれていましたが、これらの境界は依然として曖昧です。ITS領域やnrLSU遺伝子を用いた解析により、形態的に区別困難だった種の識別が進んでいます。
北米で最も普通に見られる(ヒメキクラゲより多い、iNat観察記録16000件以上!)琥珀色の美しい種。コマ形の子実体は直径8-25mmで、透明感のある光沢が特徴的。個々の子実体は集合しても通常は融合しません。広葉樹の枯れ枝、特にオーク(コナラ属)を好んで発生。長年ヨーロッパにも分布するサカズキキクラゲと同種とされていましたが、DNA解析で別種と判明しました。
属の基準種で、黒褐色〜黒色のゼラチン状子実体を形成。洋独楽形で直径約3cm、時に長さ20cmの塊に融合することも。上面は小さな乳頭状突起で覆われ、下面には老成とともにゼラチン状の刺が密生。コナラ属樹木の枯れ枝に選好性があり、日本では春に最も多く見られます。パイオニア種として生きた木材にも定着可能。
暗いセピア色から黒色のボタン形の子実体が特徴。ヒメキクラゲと違い、素早く変形・融合して最大20cm幅の不規則な塊を作ります。顕微鏡的にはヒメキクラゲと識別困難ですが、DNA研究により別種と確認。北半球全体に広く分布する普通種で、様々な広葉樹の枯れ枝に発生。
橙褐色〜琥珀色の美しい種で、最初は浅い円錐形、加齢とともに垂れ下がるような形に変化。直径約2.5cmで、集合しても通常は融合しません。ヤナギの枯れ枝に特異的で、時にハンノキやサクラ属にも発生。ヨーロッパに広く分布し、典型的には秋から冬に見られます。
ヒメキクラゲ属のきのこは全て木材腐朽菌として、森林生態系の分解者として重要な役割を果たしています。「白色腐朽」を引き起こし、木材中の難分解性物質であるリグニンを分解する能力を持ちます。多くの種が先駆種として、生きている木材や最近枯死したばかりの新鮮な材にいち早く定着します。
興味深いことに、多くの種が特定の樹種への選好性を示します。例えばE. recisaはヤナギ属樹木、E. glandulosaはコナラ属樹木を好むなど、それぞれの種が独自の生態的ニッチを持っています。子実体の形成は世界的には主に秋から冬の寒冷期に集中し、湿度の高い環境を好むとのことですが、日本では春のきのこという印象が強いです。世界的には稀なタマキクラゲは、日本では都市環境や雑木林で見られる最も身近な膠質菌の一つです。
見分け方のコツ:まず色(琥珀色系か黒色系か)→次に融合性(個々に独立か、大きな塊になるか)→最後に基質の樹種(コナラ属かヤナギ属か)をチェック。顕微鏡では種間の違いが分かりにくいので、これらの肉眼的特徴と生態情報が同定の決め手になります!雨上がりの枯れ枝探しがおすすめです。
各形質の対数尤度比(log positive likelihood ratio)を示しています。
緑色のカード:その分類群に特徴的な形質
オレンジ色のカード:他の分類群に特徴的な形質
グレーのカード:統計的に有意でない(95% CIが0をまたぐ)
信頼区間(CI)は95%信頼区間を示しています。CI下限が0を超える場合、統計的に有意な正の関連があることを示します。