🗓️ 最終更新日: 2025-06-20
- 小型〜中型の子実体で、傘は凸形から平ら、時に漏斗形になります🍄
- 襞は直生〜垂生で、白色〜淡いクリーム色です
- 胞子はアミロイド性(ヨウ素反応で青色に染まる)で、球形〜楕円形です🔍
- 傘シスチジアと柄シスチジアを持ちますが、側シスチジアは存在しないこともあります
- 材上生で、枯れ木や倒木、落枝に発生する木材腐朽菌です🌲
- 2019年にヒメヒロヒダタケ属(Clitocybula)から分離・新設された新しい属です📚
- ポロテレウム科のヒドロポイド(Hydropoid)クレードに属し、分子系統的に単系統群を形成します✨
- 日本産種はコガネハナガサ(L. auricoma)のみが知られ、橙黄色の毛被が特徴的です🌟
ロイコイノシベ属(Leucoinocybe)は小型から中型の材上生きのこで構成される小規模なグループで、アミロイド性の胞子と垂生する襞が特徴です。日本からはコガネハナガサ(L. auricoma)が知られ、橙黄色の毛被に包まれた美しい姿と、ヒトヨタケのように傘が開くと一晩で萎れるという儚い性質で知られています。
ロイコイノシベ属は担子菌門・ハラタケ綱・ハラタケ目・ポロテレウム科(Porotheleaceae)に属します。2019年にAntonínらによる包括的な分子系統解析の結果、ヒメヒロヒダタケ属から分離されました。
系統学的にはヒドロポイドクレードと呼ばれる系統群に含まれ、ヒメヒロヒダタケ属(狭義)、Megacollybia属、Hydropus属、Gerronema属、Trogia属などと姉妹群関係にあります。本属は単系統群を形成することが確認されており、形態的にも胞子のアミロイド性、側シスチジアの欠如、材上生の生態などで他属と区別されます。
本属の基準種で、ヨーロッパに分布。元々クヌギタケ属(Mycena)のきのことして記載され、2019年に本属へ転属されました。本属ではiNat観察記録最多の種(約60件)で、小型〜中型の淡色系の子実体を形成します。胞子は球形〜広楕円形で、明瞭なアミロイド反応を示します。
今のところ日本産唯一の種で、1999年にMycena auricomaとして記載され、2020年に本属へ転属。コナラの枯れ枝などに発生し、アセタケというよりもヒトヨタケを思わせる、はかない子実体を形成します。子実体全体を橙黄色の毛被が覆うのが特徴。傘は径15-25mmで、放射状の溝線が目立ちます。担子胞子は弱アミロイド。
ロイコイノシベ属のきのこは全て材上生の腐生菌で、枯れ木、倒木、落枝などの材を分解して生活しています。
特にコガネハナガサは興味深い生態を示し、多数の原基が発生しても成熟する子実体は少数で、傘が平開すると一晩で胞子を放出して萎れるといいます。
見つけ方のコツ:ロイコイノシベ属というよりコガネハナガサの探し方になりますが、クヌギタケ属やキヌカラカサタケ属(キツネノハナガサ)を思わせる見慣れない黄色い繊細なきのこを見た時、ちゃんと本種を連想できるかどうかが鍵です!今後温暖化に伴って、この仲間が見られる機会が増えてくるかもしれませんよ…!
各形質の対数尤度比(log positive likelihood ratio)を示しています。
緑色のカード:その分類群に特徴的な形質
オレンジ色のカード:他の分類群に特徴的な形質
グレーのカード:統計的に有意でない(95% CIが0をまたぐ)
信頼区間(CI)は95%信頼区間を示しています。CI下限が0を超える場合、統計的に有意な正の関連があることを示します。