🗓️ 最終更新日: 2025-07-04
- 小型の可憐なきのこからなるグループで、傘には浅い放射状の溝(条線)があり、中央部が盛り上がります🍄
- 傘の表面は鱗片状または粉状で、中央部は濃色、縁部は淡色のことが多いです✨
- 襞は白色で密、柄から離生し、胞子紋も白色です
- 柄は細長く中空で、基部がやや膨らみ、つばを持ちます💍
- 主に熱帯・亜熱帯起源で、温帯では植木鉢や温室でよく見つかります🌺
- 胞子は楕円形で発芽孔あり、デキストリノイドを示すのが特徴です🔍
- 極めて壊れやすい種が多く、採集時は慎重な扱いが必要です⚠️
- 世界で80種以上が知られ、観察記録は黄色いコガネキヌカラカサタケが圧倒的に多いです📊
キヌカラカサタケ属(Leucocoprinus)は、その名の通り「絹のような」繊細で美しいきのこたちです。傘に放射状の溝があり、まるで和傘のような優雅な姿が特徴的。多くは熱帯起源ですが、植木鉢という「小さな熱帯」を通じて世界中に広がりました。黄色いコガネキヌカラカサタケは観葉植物の鉢から突然現れて、きのこ好きを驚かせる常連さんです。
キヌカラカサタケ属は担子菌門・ハラタケ綱・ハラタケ目・ハラタケ科に属します。1888年にPatouillardによって設立された古い属です。
最新の複数遺伝子を用いた分子系統解析により、本属はシロカラカサタケ属と単系統群を形成することが判明しました。両属には形態的区別(傘の条線の有無など)はありますが、分子系統学的には明確な境界がなく、将来的に統合される可能性が示唆されています。ハラタケ科内では、ハラタケ属(Agaricus)やオオシロカラカサタケ属(Chlorophyllum)とは別のクレードに位置します。
観察記録が圧倒的に多い(世界で約19,000件)、鮮やかなレモン色~硫黄色の美しい種。傘は同色の細かい鱗片に覆われ、縁に放射状の溝があります。観葉植物の土から突然現れることが多く、「植木鉢のきのこ」の代表格。胞子は発芽孔あり。1788年にイギリスの温室で初めて記載されたという、まさに「温室育ち」のきのこです。
属の基準種で、白色~クリーム色の子実体が特徴。観察記録は約7,600件で、コガネキヌカラカサタケに次いで多いです。傘は中央部がやや褐色を帯び、細かい鱗片があります。柄に触れると黄褐色に変色するのが識別ポイント。柄は基部がわずかに膨らみます。木片やウッドチップ、植木鉢などに発生し、世界中の温帯~熱帯に広く分布します。森林に発生することもありますが、発生は散発的です。
極めて繊細で壊れやすい子実体を持つ種で、学名も「最も脆い」の意味です。傘は淡緑黄色~淡黄色で、深い放射状の溝があり透けて見えるほど薄いです。初めは円筒形に近い全く異なる形をしており、生長すると平らにぱっと開きます!柄も太さ1-2mmと極細。主に熱帯・亜熱帯の腐植質に富む場所に発生。
白色で特徴的な疣状鱗片を持つ種。傘は全体が白色で、表面の鱗片が特に幼時ごつごつと目立ちます。柄も白色で同様の鱗片があり、キヌカラカサタケとの識別点となります。傘表皮は菌糸が分岐する特徴的な形態で、MushroomExpert.comでは「アルファベットのスープを激しくかき混ぜすぎたような」という独特な表現がなされています。ウッドチップや植木鉢に発生し、熱帯・亜熱帯に広く分布します。
和名の通り、傘の中央部が濃い灰褐色~黒色になる特徴的な種。傘は小型で、白色の地に中央から放射状に褐色の鱗片が広がります。縁には深い溝があり、柄は下部が桃褐色を帯びることも。胞子には明瞭な発芽孔あり。ヨーロッパと北米の落葉広葉樹林に分布し、温帯気候に適応した数少ない種の一つです。
キヌカラカサタケ属のきのこは全て腐生菌で、腐朽した植物質を分解して生きています。多くの種は熱帯・亜熱帯の森林が原産地ですが、18世紀以降、ヨーロッパの探検家たちが熱帯植物を持ち帰った際に、土壌中の胞子や菌糸として一緒に運ばれたと言われています。
現在では世界中の温室、植物園、そして家庭の植木鉢という「人工的な熱帯環境」で繁栄しています。これらの環境は年中温暖で湿潤という、まさに故郷の熱帯雨林を再現した条件。観葉植物の売買を通じて、さらなる分布拡大が続いています。一部の種は南米でハキリアリと共生関係を持つなど、生態学的にも興味深い役割を果たしています。
同定のコツ:繊細なキツネノカラカサ型(レピオトイド)のきのこを見つけたら、まず傘の色をチェック!黄色ならコガネキヌカラカサタケか、林内ならキツネノハナガサの可能性が高いです。白色系は他の属にも似たものがあるので、肉眼での同定はしばしば困難です…!多くの種は顕微鏡的形質や呈色反応を組み合わせる必要があります。ただし非常に壊れやすいので、現地でも様々な角度からの写真撮影を含め、しっかり形質を記録しましょう!
各形質の対数尤度比(log positive likelihood ratio)を示しています。
緑色のカード:その分類群に特徴的な形質
オレンジ色のカード:他の分類群に特徴的な形質
グレーのカード:統計的に有意でない(95% CIが0をまたぐ)
信頼区間(CI)は95%信頼区間を示しています。CI下限が0を超える場合、統計的に有意な正の関連があることを示します。