🗓️ 最終更新日: 2025-06-08
- 傘は円錐形〜鐘形で直径は5mm以下〜3.5cmというミニサイズ!🍄
- 傘の色は白色・クリーム色・褐色・橙色など多様で、吸湿性により色が変化します💧
- 柄は極めて細くて、脆く中空、基部に菌糸体がなく、多くの種でつばを欠くのが特徴です
- 襞は柄に上生し、初め淡色で成熟するとさび褐色〜褐色に変化します🎨
- 胞子は褐色楕円形で、明瞭な発芽孔があります🔍
- 顕微鏡で見ると傘表皮は石畳状の膨らんだ細胞で構成され、これがケコガサタケ属(Galerina)との決定的な違い!✨
- 縁シスチジアは特徴的な徳利形(ボウリングのピン形)をしています🎳
- 草地・芝生・公園・路傍など身近な場所や、ウッドチップ・堆肥・糞上に発生する腐生菌です🌱
コガサタケ属(Conocybe)は小型のきのこからなるグループで、その学名の通り円錐形の傘が特徴です。極めて繊細で壊れやすく、朝に発生して日中には萎れてしまうような短命な種も含まれます。そもそも食欲がそそられるような質感ではありませんが、一部の種は致命的な毒(アマトキシン)や幻覚成分(シロシビン)を含むため、正確な同定なしに食用とすることは絶対に避けるべきグループです。
コガサタケ属はハラタケ目・オキナタケ科(Bolbitiaceae)に属し、コガサタケ(Conocybe tenera)が基準種です。かつてはつば(内被膜)を持つ種も含まれていましたが、現在は徳利形の縁シスチジアを欠く種や、つばを持つ種の多くがツチイチメガサ属に移されています。
最新の分子系統解析により、そのツチイチメガサ属が多系統群であることが判明し、分類の再編が進んでいます。また、Pilosellae節がコガサタケ属のクレードの中でも基部に位置することが分かり、この属の進化を理解する上で重要な位置を占めています。
世界で最も観察記録が多い種(iNaturalistで約1万7千件)。学名に混乱があり、和名のキコガサタケに対応する学名、C. lacteaやC. albipesは本種のシノニムとされています。白色〜クリーム色の鈍い円錐形の傘(0.5-2.5cm)を持ち、極めて繊細で壊れやすいのが特徴。芝生や短く刈られた草地に発生し、日中には完全に崩壊してしまうことが多い儚いきのこです。顕微鏡的には本属に特徴的な、石畳状の傘表皮と徳利形のシスチジアを持ちます。
属の基準種で、褐色〜橙褐色の鐘形の傘(1-3.5cm)が特徴。キコガサタケとは傘の色が異なります。襞は初め黄色を帯び、成熟すると肉桂色〜赤さび色に変化し、襞の面が縁より明らかに暗色なのが識別ポイント。柄は3-9cm長で細く中空。春から夏(5-7月)に草地や公園で見られます。
黄金色〜橙色の美しい傘(0.8-5cm)を持ち、コガサタケ属では比較的大型。キコガサタケより傘の色が鮮やかです。窒素に富んだ土壌を好み、畑、ウッドチップマルチ、古い堆肥、温室などに発生します。世界的に分布しますが比較的稀な種です。1930年にドイツで記載され、1963年にHongo(本郷)により現在の属に移されました。
⚠️致命的な毒きのこ!ドクツルタケと同じアマトキシンという猛毒成分を含み、肝臓に重篤な障害を引き起こします。淡黄褐色〜橙褐色の傘(1-3cm)と、顕著で可動性のあるつばを持つのが特徴。日本からは幸い知られていませんが、北米太平洋岸北西部のウッドチップや花壇で普通に見られ、春から夏に発生。熱に安定な毒素のため調理しても無毒化されないとのことです。
コガサタケ属は主に腐生菌として、草地、芝生、公園、牧草地などの肥沃な土壌に生息します。特に短く刈られた芝生を好む種が多く、ゴルフコースや都市公園でもよく観察されます。一部の種はウッドチップ、堆肥、動物の糞上にも発生し、窒素に富んだ環境を好む傾向があります。
多くの種が非常に短命で、特にC. apalaは朝に発生して日中には完全に崩壊してしまうような儚い生活史を持ちます。世界中に広く分布し、特に温帯から熱帯地域で多様性が高く、最近では青海チベット高原のような高地環境からも新種が発見されており、極限環境への適応進化の研究対象としても注目されています。
野外での見分け方:まず前提として、本属の種同定はかなり困難です。円錐形の白色~クリーム色~淡黄色~褐色の傘を持つきのこが草地に生えていたら、本属菌である可能性は高いですが、色には変異が大きいので顕微鏡が必須といえます。傘の色と形、発生環境(芝生かウッドチップか)などを記録し、さらに顕微鏡で傘表皮の石畳状構造と徳利形シスチジアを確認しましょう!
各形質の対数尤度比(log positive likelihood ratio)を示しています。
緑色のカード:その分類群に特徴的な形質
オレンジ色のカード:他の分類群に特徴的な形質
グレーのカード:統計的に有意でない(95% CIが0をまたぐ)
信頼区間(CI)は95%信頼区間を示しています。CI下限が0を超える場合、統計的に有意な正の関連があることを示します。